今や人気ゲームジャンルの代表格のバトロワ! その歴史とヒットの要因を解説
Techable / 2021年8月4日 7時0分
スマホ向け/家庭用ゲーム機向けを問わず、人気ゲームジャンルとなったバトルロイヤルゲーム(以下、バトロワ)。ゲームジャンルではピンとこない方でも、『PUBG』『フォートナイト』『Apex Legends』などのゲーム名を聞けば、そのタイプのゲームか! となるのではないでしょうか。
今回はこういったバトロワゲームの歴史からヒットの要因までをまとめて解説します。
バトロワゲームの定義と歴史まず、バトロワゲームの定義ですが、ゲーマーの間では「複数人~100人程度のプレイヤーたちが1つのフィールドに入って、最後の1人(1チーム)になるまでサバイバルを続ける」というのが一般的な共通見解になっていると思います。
もちろん、現代のバトロワのプレイヤーたちはインターネットで繋がっていて、世界中のプレイヤーが1つのフィールドに集まってサバイバルバトルを繰り広げます。ですが、上記の定義を広義で考えれば、1990年にPCエンジン版として登場した『ボンバーマン』がバトロワゲームの元祖ではないかと思います。
PCエンジン版の『ボンバーマン』は最大5人での対戦が可能で、爆弾を設置してその爆風に巻き込むことで相手をやっつけ、最後の1人になるのを目指します。
その後、スマブラの略称でおなじみの『大乱闘スマッシュブラザーズ』が登場。本作も最後の1人になるという意味ではバトロワゲームと言っていいと思います。とはいえ、現在のバトロワのイメージとはちょっと違いますよね。
おそらく、現代のバトロワゲームの狭義のイメージは、「フィールド内にランダムに点在する武器やアイテムを拾い集めながら、時間によって狭まっていく安全地帯に移動しつつ、最後の1人(1チーム)になるまで生き残るゲーム」だと思います。
この定義で考えると、おそらく元祖的タイトルは『PlayerUnknown's Battlegrounds』(PUBG)だと言えるでしょう。2017年12月に正式サービスが開始されたPUBGは、当初はPC版のみでスタート。その後、家庭用ゲーム機版、スマホ版(PUBGモバイル)を展開しています。
PUBGが世界的に大ヒットを記録したこともあって、これを契機に多数のバトロワゲームが市場を賑わすことになります。バトロワに建築要素を加えた『フォートナイト』、中国開発の『荒野行動』、キャラに能力付けをした『Apex Legedns』など、ゲーマーでなくても聞いたことがあるタイトルが続々と登場し、「バトロワ」という1つのゲームジャンルを確立していきます。
ここで挙げたタイトルはどれもグラフィックがきれいで面白いゲームですが、それだけではヒットは望めないのが現在のゲームの世界。厳しい競争がある中、これらのバトロワゲームがヒットした要因はなんなのでしょうか?
基本プレイ無料のビジネスモデルスマホゲームではもはや当たり前の「基本プレイ無料」(アイテム課金制)のビジネスモデルですが、ここで挙げたヒットバトロワゲームはすべてこのスタイルです(PUBGは有料ですが、モバイル版は基本プレイ無料)。ゲーマーにとって基本プレイ無料は開始までのハードルが低く、自分にあった1作を見つけやすくもあります。
課金要素としては、キャラクターや武器などの見た目を変更するためのスキン販売が一般的で、「課金をする=強くなる」ではないこともあって、プレイヤーの腕前がゲーム内に反映されるシステムも受け入れられています。
プレイヤーとしても視聴者としても楽しいここ数年、新型コロナウイルスによる影響で巣ごもり需要が増え続けていますが、ゲームにもこの影響が色濃く出ています。従来は「ゲーム=プレイするもの」という認識が一般的でしたが、「ゲーム=視聴しても楽しむ」という図式ができあがってきました。
実際、YouTubeを始めとする動画プラットフォームでもゲーム実況やゲーム配信は1つのジャンルとして人気を獲得していますし、タレントがゲーム配信をして数万人の同時視聴者数を記録することも珍しくありません。
バトロワというジャンルは、ゲームルールがあまり複雑ではないことに加え、安全地帯が狭まっていく様子や誰かに狙われているのではないかという緊張感もあって、視聴する側も楽しめる要素が満載です。
視聴コンテンツとして向いており、一発逆転のチャンスがあってダレることなく見ていて楽しいのもヒットの要因でしょう。
eスポーツタイトルとしての盛り上がり今や大手企業も続々と参入しているeスポーツの世界。このeスポーツでもバトロワタイトルは人気となっています。NTTドコモが運営するeスポーツリーグ「X-MOMENT」ではPUBGモバイルが採用されてますし、今年5月に終了した『荒野行動』の「荒野王者決定戦」では、賞金総額の最大上限1億円という夢のあるイベントも行われました。
2021年下半期も、各社からバトロワタイトルの新作投入は続く見込みです。どんな新作で私たちを楽しませてくれるのでしょうか?
(文・辻英之)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
次の人気対戦ゲームになるかも?基本プレイ無料MOBAバトルロイヤル『SUPERVIVE』Steamで早期アクセス“非常に好評”スタート
Game*Spark / 2024年11月21日 20時47分
-
【G-STAR 2024】「韓国最大のゲームショウ」を一挙振り返り!知っているようで知らなかった「海の向こう側のゲーム世界」はどうなっている?
Game*Spark / 2024年11月21日 18時0分
-
EAが展開する「Apex Legends(TM) Global Series Year 4 Championship」ZAIKOにてチケット販売決定!
PR TIMES / 2024年11月8日 10時0分
-
FENNELとRIDDLEがグローバル進出!PARAVOX公式eスポーツ大会「PARAVOX CHAMPIONSHIP INTERNATIONAL(PCI)」の日本地域セカンドステージDAY2が終了。
PR TIMES / 2024年10月30日 15時15分
-
2024 Honor of Kings CHAMPIONSHIPジャカルタ大会 優勝チームは「Black Shrew Esports」!
PR TIMES / 2024年10月29日 10時15分
ランキング
-
1東芝マテリアルを日本特殊陶業が買収 1500億円で
ITmedia NEWS / 2024年11月26日 12時44分
-
2『ドラクエ3』大魔王ゾーマ様、配信者になる―自己紹介では「嫌いなもの:ひかりのたま」とポロリ、「“ほりい”とかいう人間も泣き叫んでた」
インサイド / 2024年11月26日 13時10分
-
3「見た瞬間笑った」 共通テスト模試のリスニング問題 → “衝撃的なファッション”のイラストに思わず三度見 「肩ww」
ねとらぼ / 2024年11月26日 11時50分
-
4日本に1店舗のみの“完璧なマクドナルド”が778万表示の話題 地元民も「そんなすごい店やったんか…」「たまに使ってるけどそんなすげぇとこだったのね」
ねとらぼ / 2024年11月26日 7時40分
-
5Windows 11 2024 Updateの目玉機能「リコール」って何? 実際に試して分かったポイントを解説
ITmedia PC USER / 2024年11月26日 12時5分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください