AIを活用して新薬を開発するMOLCURE、国内外での事業展開を加速
Techable / 2021年8月18日 19時0分
株式会社MOLCUREは、AIを活用した「バイオ医薬品分子設計技術」などを用いて、製薬企業とのパートナーシップのもと新薬開発に取り組んでいます。すでに、株式会社FRONTEOや米国のTwist Bioscience社、日本ケミファ社など累計7社10プロジェクトに参画しているようです。
MOLCUREの強み新薬・未承認薬等研究開発支援センターによると、新薬の創出については創薬標的の複雑化、科学技術の高度化・多様化、研究開発コストの高騰などにより、製薬企業単独での新薬創出の難易度は高まっているといいます。
そんな課題を解決してくれそうなのが、同社の核となる「バイオ医薬品分子設計技術」。この技術を用いることで、AIとロボットを活用して自動的に大規模スクリーニングと分子設計を行うことが可能となります。既存の手法と比較して、医薬品候補分子の発見サイクルを10分の1以下に効率化することや、10倍以上多くの新薬候補を発見すること、従来手法では探索が困難な優れた性質を持つ分子を設計することができることが大きな特徴でしょう。
MOLCUREの成果と今後の展望同社は2021年3月に創薬DX推進に向けてFRONTEOと業務提携を締結。FRONTEOの開発する、膨大な量の論文・文献情報を短時間で解析できる「Amanogawa」や、疾患に関連する分子・遺伝子をパスウェイマップ状に表示し関係性と全体像を可視化する「Cascade Eye」といったAIシステムと、同社のAIをかけ合わせ、創薬研究における大幅なスピードアップ・効率化を図っていくようです。
また、2021年7月には、Twist Bioscience社が保有する抗体医薬品パイプラインにおいて、未公表の癌ターゲットに対する強力な結合性の抗体を作製したことを発表するなど、AIを活用した創薬事例で大きな成果を残しました。
そしてこのたび、患者のQOL向上の実現に向けて、大手製薬会社との共同開発やグローバル展開を加速させると発表。そのために、ジャフコ グループ、STRIVE、SBIインベストメント、日本郵政キャピタル、GMOベンチャーパートナーズ、日本ケミファを引受先とした第三者割当増資により総額8億円の資金調達を完了しています。
PR TIMES
(文・Higuchi)
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