LGが6G通信の実験に成功! 100m以上離れた拠点間でデータを送受信
Techable / 2021年8月24日 21時30分
第6世代移動通信システム(6G)ネットワークの商業化を目指して研究開発を推し進めるLGエレクトロニクス(LG)はこのほど、屋外環境での100m以上離れた拠点間のテラヘルツ無線通信に成功し、重要なマイルストーンを達成しています。
8月13日にフラウンホーファー研究機構と共同で行った実験では、フラウンホーファー通信研究所(フラウンホーファーHHI) - ベルリン工科大学間で、データの送受信を確認したようです。
電力増幅機器の使用で信号出力を安定LGは、韓国科学技術院(KAIST)と協力して6Gに関連する技術開発を進めていますが、伝送距離が短いテラヘルツ通信では、アンテナ間で電力損失が発生するため、安定した信号の生成には電力増幅が必要でした。
このため実験では、LG、フラウンホーファーHHI、フラウンホーファー応用固体物理学研究所(フラウンホーファーIAF)によって開発された電力増幅機器を使用。155~175GHzの周波数帯域で最大15dBm(デシベルミリワット)の安定した信号出力を生成し、実験を成功へと導きました。
高利得アンテナスイッチングの実証にも成功同実験では、チャネルと受信機の位置の変化に応じて信号の方向を変更する「アダプティブビームフォーミング」や、複数の電力増幅機器の出力信号を組み合わせて特定のアンテナに送信する「高利得アンテナスイッチング」の実証にも成功しています。
LGは6Gを、ヒトの存在と好みを認識し、それに応じて生活/ビジネス環境を自律的に改善するテクノロジー「Ambient Internet of Everything(AIoE:あらゆる用途に応じた環境インターネット)」を実現するうえで重要な役割を果たすと位置づけ、コア技術開発に注力する意向を示しています。
参照元:LG Records 6G THz Band Milestone/ LG Newsroom
(文・山田洋路)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「最後のフロンティア周波数」テラヘルツ技術が高速通信と非破壊検査を変革する ~特許とスタートアップ企業からその社会的役割を分析~
PR TIMES / 2024年11月21日 14時45分
-
6Gに向け、AIを活用した無線インターフェース実証実験において伝送効率の改善を確認
PR TIMES / 2024年11月20日 17時45分
-
6G時代の最適な通信品質をめざし、デジタルツイン技術を活用してさまざまなシーンに応じた通信性能を可視化する実証実験に成功
PR TIMES / 2024年11月20日 17時45分
-
光量子状態の高速生成 ~光通信技術による光量子コンピュータの加速~
Digital PR Platform / 2024年11月1日 19時0分
-
6Gにおけるサブテラヘルツ帯の超高速無線を実現する小型無線デバイス ~InP集積IC技術により300GHz帯において世界最高の160Gbpsデータ伝送に成功~
Digital PR Platform / 2024年10月28日 15時7分
ランキング
-
1クレジットカードを少額で不正利用されていない? 巧妙な新手口を解説
ITmedia エンタープライズ / 2024年11月26日 7時15分
-
2往年の名作アクション「くにおくん」5タイトルを収録したスティック型ゲーム機、ライソンが発売
ITmedia NEWS / 2024年11月26日 22時29分
-
3アップル「iOS 19」SiriがChatGPTみたいになる?
ASCII.jp / 2024年11月26日 20時0分
-
4オリエンタルランド、東京ディズニーリゾート販売の“3800円のマイボトル”回収 対象個数は4240個…… 「ご迷惑とご心配」
ねとらぼ / 2024年11月26日 17時12分
-
5「ハリー・ポッター」の“レプリカ剣”を回収 銃刀法違反の可能性か…… 運営謝罪「申し訳ございません」
ねとらぼ / 2024年11月26日 19時2分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください