ダークエネルギーカメラが最も公転周期の短い小惑星を発見!
Techable / 2021年8月25日 21時0分
チリのセロ・トロロ天文台(CTIO)に設置のダークエネルギーカメラ(DECam)が、これまでに知られる太陽系の小惑星で最も公転周期の短い天体の存在をあぶりだしました。
「2021PH27」と命名された小惑星は113日の公転周期を持ち、水星の公転周期88日に次ぐ速さで太陽の周りを1周します。
米カーネギー科学研究所のScott S. Sheppard氏は、DECamの取得したデータから直径約1kmの小惑星を発見。画像は2021年8月13日(現地時間)の夕方に撮影されたものです。
広視野CCDイメージャのDECamが活躍2021PH27発見に導いたDECamは、アメリカ合衆国エネルギー省(DOE)とアメリカ国立科学財団(NSF)が運用する高性能な広視野CCDイメージャです。
ビクター M. ブランコ 望遠鏡に設置された、この570メガピクセルカメラは、62枚のサイエンスCCDと3平方度の視野を備えます。
もとはダークエネルギーサーベイ(DES)のために開発されたDECamですが、2019年1月の同サーベイ終了に伴い、現在は多様なプロジェクトで用いられています。
次の観測は2022年初めところで、太陽の近くにある天体は夜間の観測では発見できず、2021PH27に関しても観測のチャンスは日の出/日の入り付近のみだったようです。
今回の観測からは、2021PH27の起源や正確な軌道は特定できませんでしたが、太陽系外の彗星が惑星の近くを通過した際に捉えられた可能性も考えられるとのこと。
小惑星は現在、地球上から見ると太陽の後ろを移動しているようなかたちで、次に観測できるのは2022年の初めになります。そのときになって初めて小惑星の詳細が明らかになり、正式名称が決まるようです。
参照元:Fastest Orbiting Asteroid Discovered at NOIRLab’s CTIO/NOIRLab
Dark Energy Camera (DECam)
(文・山田洋路)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
1秒間に716日が過ぎる! 自転が最速の中性子星の1つ「4U 1820-30」を発見
sorae.jp / 2024年11月17日 21時0分
-
小惑星「2024 UQ」(A11dc6D)を落下前に観測 前回の同様事例からわずか1か月半後
sorae.jp / 2024年11月14日 21時10分
-
土星初のトロヤ群小惑星「2019 UO14」を発見 水星以外の全ての惑星でトロヤ群小惑星を発見
sorae.jp / 2024年11月9日 20時57分
-
二重小惑星探査機「Hera」、日本製赤外線カメラで遠ざかる地球と月の撮影に成功
マイナビニュース / 2024年11月7日 18時32分
-
明るい彗星候補「ATLAS彗星(C/2024 S1)」の消滅を確認
sorae.jp / 2024年10月29日 21時15分
ランキング
-
1クレジットカードを少額で不正利用されていない? 巧妙な新手口を解説
ITmedia エンタープライズ / 2024年11月26日 7時15分
-
2往年の名作アクション「くにおくん」5タイトルを収録したスティック型ゲーム機、ライソンが発売
ITmedia NEWS / 2024年11月26日 22時29分
-
3「ハリー・ポッター」の“レプリカ剣”を回収 銃刀法違反の可能性か…… 運営謝罪「申し訳ございません」
ねとらぼ / 2024年11月26日 19時2分
-
4オリエンタルランド、東京ディズニーリゾート販売の“3800円のマイボトル”回収 対象個数は4240個…… 「ご迷惑とご心配」
ねとらぼ / 2024年11月26日 17時12分
-
5アップル「iOS 19」SiriがChatGPTみたいになる?
ASCII.jp / 2024年11月26日 20時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください