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オンライン教育サービスを展開するスクーが迎えた転換期

Techable / 2021年8月25日 18時30分

株式会社Schooは、「世の中から卒業をなくす」をミッションに、インターネット教育の普及によって「学び」の障壁を取り除き、全ての人が学び続けられる世界にすることを目指す企業。2012年から提供している社会人向けオンライン生放送学習コミュニティ「Schoo」に加え、2021年6月からは高等教育機関DXプラットフォーム「Schoo Swing」β版を提供しています。

同社内では「電気・ガス・水道・スクー」という言葉が浸透していて、いつかスクーが社会インフラの一角を担うことを目指して事業を展開中です。今回はそんな同社にフォーカスしてみましょう。

学び続ける大人に向けた「Schoo」

「Schoo」は、「未来に向けて、社会人が今学んでおくべきこと」をコンセプトとした生放送授業を毎日提供しているサービス。会員登録や生放送授業への参加は無料で、授業内では先生に質問することも可能です。

近く放送予定の授業には、「『スターバックス』のブランド戦略を分析してみよう」や「『グッチやシャネルも脱炭素』からコロナ後の社会変化の仮説を考える」、「人事領域における『意識の変化』と人事データを使った最先端の仮説構築・検証方法を学ぶ」などがあります。また、約7,200本の過去の放送アーカイブも公開中。こちらは無料で視聴できるものもありますが、月額980円のプレミアムプランに登録するとすべて見放題となります。

「Schoo」の登録会員数(個人+法人)は約65万人に上り、導入企業実績は2,000社を突破しました。さらに、2021年5月に鹿児島県奄美大島内の5市町村(奄美市・大和村・宇検村・瀬戸内町・龍郷町)と地方創生推進の包括的パートナーシップ協定を締結。全島民約6万人が同サービスを利用できるようになりました。

オンライン教育を一元化する「Schoo Swing」

2021年6月18日に提供を開始した「Schoo Swing」β版は、大学・大学院・短期大学・高等専門学校・専門学校などの高等教育機関のオンライン教育フローの一元化を実現するプラットホーム。これまで複数のツールを使って対応していたオンライン授業を1つのプラットフォームで実現できるため、教員の業務負荷を削減できるといいます。

また、対面授業とそれに同期したオンライン授業を提供し、学生が自分でどちらの授業を受けるかを決めることができる「ハイフレックス形式」にも対応。これからの社会で求められる対面・オンライン双方を組み合わせたハイブリッド型教育を推進します。

さらに、学生のライブ視聴・オンデマンド視聴・出席・課題提出状況などのデータが取得・活用し、きめ細やかな指導や教材の質向上などを通じた授業体験の質向上を実現できるようです。なお「Schoo Swing」β版は、国内提供第1弾として、近畿大学の理工学部情報学科に試験導入されました。

スクーの転換期

このように、社会人向けの「Schoo」の提供と奄美大島など都市部以外の地域への展開に加え、高等教育機関向けの「Schoo Swing」の提供を開始したことで、同社は「社会人向け動画学習サービスの会社」から「インターネットでの学びや教育を起点とした社会変革を実現する会社」へと変わろうとしています。

そしてこのタイミングで、Bonds Investment Group株式会社をリード投資家として、インキュベイトファンド株式会社、SMBCベンチャーキャピタル株式会社、鎌倉投信株式会社・フューチャーベンチャーキャピタル株式会社、山口フィナンシャルグループ傘下の山口キャピタル株式会社から総額約7億円の資金調達を完了しました。

今後は、「Schoo」および「Schoo Swing」のサービス向上に向け、人材採用やマーケティング投資を行い、さらなる事業成長を目指すとのことです。

PR TIMES

(文・Higuchi)

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