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未来のミュージアム体験を創造する「フューチャーミュージアムプロジェクト」

Techable / 2021年8月27日 10時0分

2019年に京都で開催された第25回ICOM(国際博物館会議)では、「博物館による持続可能な未来の共創」をテーマにしたセッションの中で、未来のミュージアムが社会課題に対してどのように貢献できるのかということが問われました。

そんな中、UDS株式会社と株式会社ワントゥーテンは、よりよい世界の実現につながる未来のミュージアム体験を創造する「フューチャーミュージアムプロジェクト」を始動。ミュージアムにおけるDXの可能性について検証を進めていきます。

プロジェクトでの取り組み

同プロジェクトが目指すのは、ミュージアム体験を通じて、一人ひとりの視点や行動に変化を生み、世界に必要な変化を促進すること。そのために、リアルとデジタルを融合させるXRの導入などに取り組んでいきます。

主な取り組みのひとつが、既存の展示内容にMRをかけ合わせたり、インタラクティブ性を持たせたりすることで、来場者の感動や学びを増幅し、各施設のメッセージがより伝わるミュージアムの開発・検証です。また、MRデバイスのトラッキング機能を活用し、来場者の行動パターンや感情を調査・検証することで「より学びや感動を生む展示」を実現していくといいます。

この他、地域の人々や施設の来場者がミュージアムを中心につながる新しいオンラインコミュニティの開発・検証も予定。さまざまな人が互いに新たな気づきや学びを得られるようなコミュニティを有する未来のミュージアムのあり方を提案していくとのことです。

UDSとワントゥーテンの実績

UDSは、職業体験施設「キッザニア東京」、国内をはじめ中国・韓国などの海外でのホテル、商業施設などの企画・設計・運営を手がける企業。その中で、新潟の上越市立水族博物館「うみがたり」のリニューアルや、2023年オープン予定の都市型水族館「札幌大通水族館(仮称)」の企画・プロデュースなどにも携わっています。今回のプロジェクトは、UDSが複数の企画・設計実績を持つ「水族館」を中心に開発・検証を進めるとのこと。また、UDSが展開する「ロマンスカーミュージアム」でも、MRデバイスを活用したより表現豊かなミュージアム鑑賞体験を計画しているようです。

ワントゥーテンは、AIを活用したサービスの開発やプロジェクションマッピング・XRなどを活用した商業施設やイベントのデジタル演出などを手がける近未来クリエイティブ集団。過去には、すみだ水族館にてプロジェクションマッピングを活用した展示「春とクラゲのインタラクティブアート『桜とクラゲ』」や、シンガポール初の常設型インタラクティブランドアート「Magical Shores(マジカルショア)」の制作、羽田空港に隣接した「HANEDA INNOVATION CITY」内にオープンしたデジタル体験型商業施設「羽田出島|DEJIMA by 1→10」などを手がけています。

PR TIMES(UDS)
PR TIMES(ワントゥーテン)

(文・Higuchi)

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