オークリッジ国立研究所とHEVO、世界最小最速のEVワイヤレス充電システム開発へ!
Techable / 2021年9月7日 12時30分
米国エネルギー省のオークリッジ国立研究所(ORNL)は、EV用ワイヤレス充電技術を開発するHEVOと共同で、コンパクトで高効率なEV充電システムの商用化を目指します。
充電時間を5~10分にORNLとHEVOが共同開発している、300kWまで対応のワイヤレス充電システム。
現在、一般向けに販売されている小型EVのバッテリーパックの容量は、30kWhから60kWhのものが多いといいます。一方で、長距離EVに備わった100kWhのバッテリーパックを15~20分で充電するには、300kWの充電システムが必要。さらに充電時間を5〜10分に短縮するためには、電力を0.5MW以上に増強する必要もあります。
そんな中、ORNLが開発した多相電磁コイルは既存の技術の8~10倍の電力密度、1m2あたり1.5MWの電力密度を実現します。同電磁コイルのライセンスを提供することで、世界最小にして最高の電力レベルの充電システムを開発しようとの計画です。
長距離トラックの電化をサポート同システムを用いて、アメリカにおける自動車燃料消費の中で、かなりの割合を占める大型長距離トラックをEV化する狙いも。一方で、長距離トラックのような大型車をEV化するためには、数百kWhのバッテリーパックを備え、メガワットレベルの電力を必要とします。
ORNLによるコンバーターおよび関連技術に基づく同システムでは、ワイヤレス充電の電力変換ステップの1つが不要になるため、低コストでコンパクトなインフラストラクチャの構築が可能に。グリッド側の重量、体積、サイズが最大50%削減できるとのこと。
また、州間高速道路を走行しながら給電することで、より少ないバッテリー容量で走行距離を伸ばすことができるといいます。
コンパクトで高効率なEVワイヤレス充電システムの開発では、ORNLのコア技術に加え、HEVOのソフトウェア開発技術および商用化のノウハウが活用されます。
参照元:High-power wireless vehicle charging technology licensed by HEVO/ Oak Ridge National Laboratory
(文・山田洋路)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「世界で最も高効率なEV」は1kWで8km走る、航続675kmの米ルーシッド『エア・ピュア』とは
レスポンス / 2024年7月19日 15時30分
-
長距離輸送にもEVトラックを、航続500kmを実現するメルセデスベンツ『eActros 600』の新技術
レスポンス / 2024年7月10日 15時30分
-
ホンダが新型「軽バン」発表! 斬新“1人乗り&前後2人乗り”設定も!? 一方で「交換式軽バン」発売は? N-VAN同士で何が違うのか
くるまのニュース / 2024年7月5日 17時10分
-
急坂もスイスイ進む力強さ! 電気で走る小型トラック「eキャンター」試乗で感じたEV活躍の場
くるまのニュース / 2024年7月4日 15時40分
-
世界最速の充電性能、バッテリーの80%を4分台で…英NyoboltがEVプロトタイプ公開
レスポンス / 2024年7月2日 16時30分
ランキング
-
1「スマホ熱中症」に要注意 絶対にやってはいけないこと/効果的な対策を紹介
ITmedia Mobile / 2024年7月20日 11時30分
-
2これが神客……ッ! JALの客室乗務員が“心の中”をあらわにする動画に「マジでこーゆー世界がいいよな」「ぜひしてあげましょう」
ねとらぼ / 2024年7月20日 12時30分
-
3これぞ理想の夏休み?祖父・父親・孫の3世代でゲームをプレイする任天堂、夏の新CMがエモい
インサイド / 2024年7月19日 19時40分
-
4ブルースクリーン多発問題、Windows・AWS・Azureにおける解決策まとめ
マイナビニュース / 2024年7月20日 11時49分
-
5プロが本気で“アンパンマンの塗り絵”をしたら…… 衝撃の仕上がりが360万再生「凄すぎて笑うしかないww」「チーズが、、、」
ねとらぼ / 2024年7月18日 22時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください