スペクティ、衛星とSNSの画像から高精度な浸水被害を推定する技術開発を加速
Techable / 2021年9月9日 14時0分
株式会社Spectee(以下、スペクティ)は、一般財団法人リモート・センシング技術センター(以下、RESTEC)協力のもと、人工衛星画像とSNSの投稿画像の解析をかけ合わせた災害監視システムの開発を進めています。そしてこのたび、この取り組みが、内閣府の宇宙開発戦略推進事務局が実施する「令和3年度 課題解決に向けた先進的な衛星リモートセンシングデータ利用モデル実証プロジェクト」に採択されたことを発表しました。
「宇宙の目」と「地上の目」スペクティは、SNSの投稿から数分で水害発生時の浸水範囲を推定し地図上に可視化する技術を開発しています。SNSの投稿画像の活用は、リアルタイム性が高く、災害発生時に即座に被害範囲を予測・可視化できるという特長がある一方で、人の少ない山間部や夜間の投稿が少なく解析結果に誤差が生じるという課題があるようです。
そこで、SNSの投稿画像と、山間部や夜間であっても俯瞰した画像データが取得できる衛星画像とを組み合わせ、より高精度な災害監視システムの開発を目指します。
同プロジェクトでは、衛星画像の提供および解析について、リモートセンシングの専門家集団であるRESTECの協力を得ると共に、実証実験のフィールドとして、福井県および大分県からもデータ提供などの協力を得る予定とのことです。
スペクティについて防災テックベンチャーであるスペクティは、SNSリアルタイム速報サービス「Spectee Pro」を通じて、災害・リスク関連情報を発信しています。SNSやライブカメラなどの情報から得た状況のリアルタイム解析、AI特許技術と専門スタッフによる24時間365日監視体制、ユーザーニーズに柔軟に対応した情報提供など、さまざまな強みを持つ同サービスは、官公庁・自治体・民間企業での導入数いずれもNo.1に輝いているとのこと。
また先述の通り、水害などの被害範囲を予測・可視化する技術の開発も推進中。2021年7月には、水害発生時の浸水範囲・浸水深をほぼリアルタイムで仮想空間の地図上に再現することに成功したようです。
水害の他、カメラ映像から冬季の防災情報を取得しリアルタイムで提供するサービスの開発も手がけ、福井県にてAIによる「路面状態判別技術」の実証実験を実施していました。
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株式会社Spectee
(文・Higuchi)
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