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株式会社レボーンの「香り×AI×IoT」で広がる可能性

Techable / 2021年9月28日 17時0分

「におい」とは、嗅覚すなわち感覚です。人が感じるにおいは、鼻腔内の奥にある嗅覚受容体がにおいを引き起こす分子をキャッチし、その分子に応じた信号を脳内の嗅覚野へ送り、そこでにおいを識別することで生じるとされています。

現在、一般的な嗅覚センサで測定できるのは、におい分子の種類や濃度の判別にとどまっていて、嗅覚のメカニズムの再現にはあと一歩というところ。そんな中、株式会社レボーンは、収集したにおいデータをAIで識別することで人の嗅覚を再現し、新たな産業やサービスを生み出すことを目指しています。今回は、そんな同社にフォーカスしてみましょう。

レボーンのプロダクト

同社は、独自開発のIoTにおいセンサ「OBRE(オブレ)」をサブスク形式で提供中。これは、対象のにおいを瞬時に分析・データ化できるセンサで、静置モードと吸引モードでの測定ができるため、さまざまなシーンで活用できるといいます。

この「OBRE」で測定したデータを可視化し、一元管理するのがデータ管理プラットフォーム「iinioi® cloud(イイニオイクラウド)」。「OBRE」と連携させることで、「OBRE」で得たにおいデータを自動で「iinioi® cloud」へ送信することができます。

「iinioi® cloud」では、においのモニタリング、データの一覧、判定、データの可視化が可能。ここに集約されたあらゆるにおいデータとAI技術によりにおいを科学的に分析・判定することで、においを活用した新たなビジネスの創出や社会課題の解決に貢献していくといいます。

「香り×AI×IoT」の可能性

このように同社は、「香り×AI×IoT」で嗅覚のメカニズムを科学的に解明し、においを活用した新たな価値を生み出す事業を展開中です。

このメカニズム解明に向け、同社は新たな概念を創出しました。それが「香度®(コード、カオリド)」という香りの芳醇さの指標。従来の成分測定にはない、官能的な要素を組み込んだ「香度」という指標を新たな研究開発の方向性として業界内に浸透させ、ひいては一般的な概念として広めていくことで、においが持つ可能性をさらに開花させていきたいとして、2021年3月3日に商標登録を完了しました。

この「香度®」を香りを評価する指標として加えることで、例えば果物の「評価」において、見た目や糖度にもうひとつの品質基準が設けられることになるでしょう。

同社はこういった変化を「香り×AI×IoT」の可能性と捉えていて、それは「評価」の他に7領域におよびます。香りで気分転換を促し「行動」を変化させたり、AIで空気中のにおいを瞬時に解析し快適な「空間」を生み出したり、常に違法薬物を探知できる「社会」を実現したり……。同社の取り組みにより、今後登場する新たなサービスに注目したいと思います。

PR TIMES(1)(2)(3)
株式会社レボーン

(文・Higuchi)

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