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バックパック型LiDARで計測する、最先端の山岳調査

Techable / 2021年10月5日 14時0分

日本DMC株式会社は、静岡県立農林環境専門職大学とバックパック型LiDARを用いた森林調査法の開発について共同研究契約を締結し、開発した技術を核に、森林調査の作業効率化などを実現する取り組みを推進中です。

そしてこのたび、株式会社山屋の協力のもと、バックパック型LiDAR「LiBackpack」を用いた山岳調査を実施。山屋からの安全管理や計測支援を受けつつ、最先端の山岳調査を実施しました。

レーザー計測機器を背負って歩く

SDGsや地球温暖化防止の観点から、森林保全に注目が集まっています。日本DMCによると、森林を適切に管理していくための最も基礎的な作業として、まずは現況把握をする必要がある一方で、森林面積が広大なため人力での計測には限界があったといいます。

そこで今回活用されたのが「LiBackpack」。米国に本社を構えるGreenValley International社製のバックパック型の計測器で、これを背負って歩くと、レーザーによって周囲の建物や樹木の形状、距離を3次元データとして記録できます。

山岳調査は静岡にて実施し、急傾斜や足場が悪い場所の調査も行われました。山岳作業のノウハウを有する山屋の安全管理、センサの揺れや振動を和らげるように意識した歩行などを生かして、安全かつ高品質な計測データの収集に努めたとのことです。

富士山の登山道を3D計測する業務に参加させていただきました。
背負っているのはバックパック型LiDARという機材。
これまでの歩荷経験が活きました。
新たな山の取り組みに関わることができ、嬉しかったです。
以下、声をかけてくださった企業様のプレスリリースです。https://t.co/eloRqlVaCb pic.twitter.com/2eEPn2K5D6

— 山屋 (@nature_1118) September 16, 2021

バックパック型LiDARによる森林調査の効率化へ向けて

日本DMCと農林環境専門職大学との共同研究の課題のひとつとして、森林でバックパック型LiDARを使用する際の現場の状況(足場の悪さ、急傾斜など)による危険性の回避や、背負った機器の揺れの低減などが挙げられています。今回は、山屋の協力によってこれらの課題を解決したと言えるでしょう。

この他、現場の状況に適した計測手順の決定、位置情報の取得に使用する電波を受信しづらいことといった計測条件に関わる課題などもあるとのこと。今後、こういった課題を解決し、森林を適切に管理していくための「現況把握」の効率化・高精度化が実現することに期待したいところです。

PR TIMES
日本DMC株式会社

(文・Higuchi)

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