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QX PJ、エアモビリティ社会の実現に向けて、量子コンピューティングによる制御システムの実証を実施

Techable / 2021年10月15日 8時0分

近頃、ドローンや空飛ぶクルマなど、エアモビリティに関する話題が多くなってきました。しかし現実世界において、数十万台のエアモビリティが都市の上空を飛び交う世界を実現するには、各機のリアルタイム制御が必要不可欠です。

そんな203x年の世界を量子コンピューティングで実現する実証を実施したのが、住友商事のQuantum Transformation Project(以下、QX PJ)。

数十万台のエアモビリティを制御するシステム

エアモビリティが数万台、数十万台飛び交うような”エアモビリティ社会”を実現するためには、交通の安心と安全をどのように作り出すかが大きな課題となります。

刻一刻と変わる気象や電波状況、他のエアモビリティの状況を鑑みて最適な運航を決定する必要があります。しかし、それぞれの関数を考慮したリアルタイム制御には従来のコンピュータでは限界が。

そこで同社は、多数のエアモビリティをリアルタイムに制御する量子技術実証を実施。同実証は無人機管制システムを提供するOneSky社と、量子アニーリングについて豊富な研究実績を有する東北大学と共に行ったとのことです。

実証実験結果

近い将来、従来の地上交通だけでは間に合わなかった空の救急車両、緊急輸送がより多くの命を救う社会が訪れます。超高速制御によってより安全な空の旅が楽しめ、通勤や通学の距離に対する考え方が大きく変わります。

近未来を感じさせる映像です。

動画にもありますが、量子アニーリング技術により、同時に飛行できる空飛ぶクルマの数を従来のものより70%程度向上させ、特定の問題において10倍程度の高速化を実証。将来の量子コンピュータでは、さらなる性能向上による飛行台数増加の他、優先すべき緊急飛行への最短・最適ルートの提供といった新たな価値も創造していけるようになると考えているとのことです。

PR TIMES

(文・栄藤徹平)

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