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AIボイス筆談機「ポケトークmimi®」、マスク着用で意思疎通が困難になった全国の聴覚障がい児をサポート

Techable / 2021年10月18日 19時0分

ソースネクスト株式会社は、NPO法人Silent Voiceと連携し、聴覚障がいのある生徒(児童)の所属する学級に、AIボイス筆談機「ポケトークmimi(ミミ)®」を無償で貸し出すと発表。2021年10月18日より、貸し出しを希望する全国の小学校・中学校・高等学校・特別支援学校の学級を募集し、2021年11月~2022年3月末までの約5カ月間、最大300の学級への無償貸し出しを行います。

「ポケトークmimi®」の特徴

「ポケトークmimi®」は、ソースネクストが提供する通訳機「ポケトーク」が日本語から日本語への翻訳設定で、耳の聞こえにくい人とのコミュニケーションに活用されていることをヒントに開発された製品。現在、画面が大きいタブレット型の「ポケトークmimi タブレット」と、持ち運びに便利な「ポケトークmimi コンパクト」の2つを展開しています。

大きな特徴は、話した音声をリアルタイムに文字に変換し、画面に表示できるという点。耳の遠い方に大声で話したり、文字で書いたりする必要がなくなります。また、ノイズ・キャンセル機能による高精度な文字変換、日本語が読みやすい教科書体フォントと大きな文字の採用など、よりスムーズな筆談を実現する性能もポイントでしょう。

無償貸し出しの背景

「ポケトークmimi®」は、もともと加齢性難聴の方との快適なコミュニケーションをサポートする機器として開発されたといいます。しかし、ソースネクストはSilent Voiceと出会い、聴覚障がいのある子どもたちの「相手の口元を見て推測する」という意思疎通が、新型コロナの影響でマスクを着用するようになってから困難になったという課題を認識しました。

そこで両者は、共同プロジェクトを発足し、全国の聴覚障がいのある生徒(児童)の所属する学級への「ポケトークmimi®」貸し出しを検討。今後、11月より希望学級へ端末を順次配布・使用を開始し、12月末に中間アンケートを、2022年3月末に端末の返却と最終アンケートを実施するようです。

今回のプロジェクトについてSilent Voice 代表理事の尾中友哉氏は、「私たちは毎日聴覚障がいのある子どもや保護者の方々に触れ合う中で、聞こえる人々とはまた違った”コロナ禍”の存在を感じてきました。伝わる手段を1つでも増やし『わかる』を1つでも増やせることが、”コロナ禍”に貴重な学校生活を送っている聴覚障がいのある子どもたちの前進に繋がれば幸いです」とコメントしています。

PR TIMES(1)(2)(3)

(文・Higuchi)

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