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衛星データの解像度を擬似的に上げる加工ツール「Tellus-Clairvoyant」

Techable / 2021年10月23日 7時0分

近年、政府衛星データの公開が進んでいますが、無料で公開されているデータの解像度は10m程度に留まるといいます。

そこでさくらインターネット株式会社は、シャープ株式会社の超解像技術を活用し、衛星データの解像度を疑似的に上げるツール「Tellus-Clairvoyant(テルース-クレボヤント)」を開発。さくらインターネットが開発・運用する衛星データプラットフォーム「Tellus」の公式ツールとして、2021年10月21日より無料提供を開始しました。

2倍または4倍の解像度

今回活用された超解像とは、元々の画像の解像度を疑似的に上げることができる技術で、視認性が向上するため、映像処理の分野でよく利用されています。

「Tellus-Clairvoyant」は、深層学習モデルによる超解像処理を行い、「AVNIR-2」と「PALSAR-2」の衛星データの解像度を2倍または4倍に引き上げることができる加工ツールとして開発されました。

同ツールは、衛星データプラットフォーム「Tellus」の公式ツールとして、「Tellus」内の「マーケット」において無料提供されています。

「Tellus」について

「Tellus」は、さくらインターネットが経済産業省事業として開発・運用する、クラウド上で衛星データの分析ができる日本発のオープン&フリーな衛星データプラットフォーム。

これまで日本では、衛星データは一般的に利用しやすい環境にはなく、衛星データの産業利用は限定的な状況でした。この状況を打開し得るのが、衛星データおよびその分析・アプリケーションなどの開発環境を原則無料で提供する「Tellus」。衛星と地上の複数のデータをかけ合わせた新たなビジネス創出をサポートしています。

そんな「Tellus」の機能のひとつが「マーケット」。これは、各種データや解析用のアルゴリズム、Tellus上のデータもしくはアルゴリズムを利用し制作したアプリケーションを一般の法人や個人が安全に取り引きできる機能です。購入したものは、Tellusの開発環境やTellus操作環境(Tellus OS)で利用可能。また、プロバイダとして登録すれば、所有するデータ・アプリケーション・アルゴリズムを無料または任意の料金で販売することもできます。

PR TIMES
さくらインターネット株式会社

(文・Higuchi)

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