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昨年オープンした大型複合施設「HANEDA INNOVATION CITY」で使えるアプリ「HICity AR」

Techable / 2021年10月27日 15時0分

2023年のグランドオープンに先立ち、2020年7月に先行オープンした大型複合施設、「HANEDA INNOVATION CITY(HICity)」。本格稼働となった同年9月からは、自律走行バスの定常運行やIoTを活用した施設空き情報の提供などが始まり、先端技術を体験できる場所として注目を集めています。

そんな「HICity」では、株式会社GATARIと鹿島建設株式会社が共同開発した公式アプリ「HICity AR」を提供中。さまざまな機能を通じ、ユーザーの利便性と事業者の効率性の向上に寄与しています。今回は、同アプリで公開された機能を簡単に紹介していきましょう。

ARを活用したルート案内

「HICity AR」は、2020年9月にサービスを開始。その最初のリリースコンテンツとなった「解説音声ガイド」は、2020年9月18日~22日に開催されたイベント「浮世絵 THE WORLD」の展示物の解説をする期間限定のコンテンツでした。来場者は、アプリを立ち上げ、スマートフォンのカメラで会場の作品を読み取り、展示物に近づくことで解説を聴くことができたといいます。

なお、作品の位置に連動して音声が聴こえるようになっているため、離れると聞こえなくなり、近づくと解説が始まる、というスムーズな体験ができたようです。

また、2021年3月には、施設内を案内するARナビゲーション機能を実装。目的地までのルートをARを活用してわかりやすく案内することができるようになりました。

建設予定の建物をARで表示

そして2021年7月には、未完成の施設の実物大3Dモデルを建設予定地にAR表示するという機能を公開。これは、鹿島が保有する「HICity」のBIMデータ(建築物の詳細な仕様などをデジタル保存したもの)をもとに、GATARIが有するMR技術を活用して開発した機能です。

大きな特徴は、細かな位置情報を特定することができるVPS技術の活用でしょう。これにより、現実空間の物体の位置や形状を詳細に認識し、表示したARがまるで現実空間にあるかのような感覚を与えます。例えば、表示したビルのARと実際のビルや歩く人などが重なった場合、重なった部分のAR表示が消えるということです。

来場者は、自身のスマートフォンなどに空間を映すことで、将来そこに建つ予定の建築物をリアルに見ることができるようになります。今後GATARIは、HICity内のスペースを所有する事業者のデジタルツインを活用したイベントやメンテナンスなどを推進するとともに、BIMデータとの連携を強化することで建設事業における全体プロセスのDXに取り組む構えです。

PR TIMES(1)(2)
株式会社GATARI公式note

(文・Higuchi)

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