米空軍支援のプロジェクトでCO2からジェット燃料生成に成功!
Techable / 2021年11月4日 10時0分
米空軍は、支援するプロジェクトにて、民間企業Twelveが大気中の二酸化炭素、水、電力を使ってジェット燃料を生成することに成功したと発表しました。
同社の技術を使って、ゆくゆくはカーボンニュートラルなジェット燃料を大量生産することを目指していて、初期パイロットプログラムは12月にも完了する見通しです。
副産物は酸素のみ「E-Jet」と命名されたこの合成燃料は、大気に含まれている二酸化炭素を抽出し、独自の技術で二酸化炭素を燃料に変えるというものです。
技術の詳細は非公開ながら、生成プロセスに使うのは二酸化炭素以外には水と電力のみ。理論上は地球上どこででもオンデマンドでジェット燃料を作ることができる、ということになります。
そして副産物として出るのは酸素だけというのもポイントです。使用する電力を再生可能エネルギーにすれば、完全カーボンニュートラルな燃料となります。
実は軍事目的米空軍は2020年に、炭素変換会社であるTwelveがこの技術を証明するというプログラムのサポートに署名し、今年8月に合成ジェット燃料生成に成功したとのことです。このプロジェクトは進行中で、第一段階は12月にも終了します。
二酸化炭素と水を使ったジェット燃料生成は気候変動対策として有効ですが、米空軍にとっては他に大きな目的があります。軍事上、燃料の確保は必須であり、どこでも生成できる技術を獲得するというものです。
米空軍によると、燃料輸送は敵軍の格好の標的となっていて、アフガニスタンでは米空軍の死傷者の30%が水・燃料輸送への攻撃によるものとのことで、つまり輸送をなくすことはリスク削減につながります。
プロジェクト第1段階終了後は、大量の燃料生産に向けて次なるフェーズに入ります。軍事目的で着手された技術ではありますが、民間転用も十分視野に入るもののようです。
Air Force
(文・Mizoguchi)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「クラウン3000台積み」トヨタの巨大LNG自動車運搬船が2隻体制へ “次の燃料”も決定済み!? どんどん進む“車輸送の脱炭素”
乗りものニュース / 2024年11月25日 8時12分
-
脱炭素社会の実現へ向け大きく前進 多元素酸化物触媒の常温常圧合成に成功
@Press / 2024年11月8日 14時0分
-
脱炭素社会の実現へ向け大きく前進多元素酸化物触媒の常温常圧合成に成功
PR TIMES / 2024年11月7日 17時15分
-
【高知工科大学】脱炭素社会の実現へ向け大きく前進 多元素酸化物触媒の常温常圧合成に成功
共同通信PRワイヤー / 2024年11月7日 14時0分
-
バイオエネルギー・炭素回収プラントを開発するライノフラックス株式会社へ出資
PR TIMES / 2024年11月4日 0時40分
ランキング
-
1携帯ショップで働きたい人が減っている――現役店員が語る“理由”とは?
ITmedia Mobile / 2024年11月27日 17時5分
-
210000mAh前後の「大容量コンセントプラグ付きモバイルバッテリー」おすすめ4選 USBケーブル内蔵の3in1モデルも【2024年11月版】
Fav-Log by ITmedia / 2024年11月28日 6時25分
-
3そうはならんやろ! “炎の絵”を芸術的に描いたら…… “おきて破り”の衝撃ラストが1000万再生超え「泣いちゃいそう!」
ねとらぼ / 2024年11月28日 8時0分
-
4「Windows 11 2024 Update(バージョン24H2)」の既知の不具合まとめ【2024年11月27日現在】
ITmedia PC USER / 2024年11月27日 17時50分
-
5「声出して笑ったwww」 お母さんからLINE → 思わず目が覚める“衝撃のメッセージ”が590万表示 「戦況報告すぎる」
ねとらぼ / 2024年11月28日 7時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください