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車に異音がしないかAIでチェック、品質検査の「音」を聞き分けるAI異音検査システムが稼働!

Techable / 2021年11月6日 7時0分

株式会社スカイディスク(以下、スカイディスク)とトヨタ自動車九州株式会社(以下、トヨタ九州)は、AI分析ソリューションをレクサス製造ラインに合わせてカスタマイズし、AI異音検査システムを共同開発。トヨタ九州宮田工場の検査ラインに2021年8月から導入、本稼働を開始しました。

AIを活用したDX支援を展開するスカイディスク

2013年の創業以来、製造業を中心に100社を超える企業と200以上のプロジェクトに取り組んできスカイディスク。AIを活用したDX支援のために、様々なサービス・プロダクトの開発・提供をしている企業です。今回開発した、音に特化したAI分析ソリューションは、検査走行中の車内の音データを人の聴覚特性に基づいて分類し、抽出された約1万個以上の特徴量から異音を判定します。

また、AI分析ソリューションでは対象の音に合わせたマイク選定が重要です。今回は新たに車内異音用に集音マイクを選定し、異音検査における音データをデータベース化。熟練検査員の経験や判断をAIに学習させて、検査精度を高めたとのことです。

品質検査で「音」を聞き分けるAI異音検査システム

AI異音検査システムが導入されたのは、レクサス完成車の検査項目のひとつである「車内異音検査」の部分。走行中に車内で異音がしないか最終確認する項目です。もともと検査員の聴覚で「音」を聞き分ける官能検査であることから、個人の聴力に影響を受けやすく定量的な判定基準を設けることが難しいこと、さらに検査対象の「音データ」が蓄積されていないため、検査員同士での共有や継承が困難なことが課題としてありました。

これら個人差や今後予想される検査員の高齢化による聴力の衰えに対応するため、2018年1月からAI化の検討を開始、今回の導入に至ったのです。

今回のAI異音検査システムの開発・導入により、検査工程の属人化解消・品質安定化を実現。また、検査作業者の耳の負担や凹凸のある検査路面を運転する際の身体的負担も低減することが可能になったといいます。

ちなみに、 異音検査のAI活用は、設備保全分野で多数の事例があるものの、品質検査分野での実装は国内初。今後は他の検査工程への展開も検討していくとしています。

PR TIMES
株式会社スカイディスク

(文・和泉ゆかり)

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