フェリーが水面から浮いて高速走行! 米企業が水中翼技術を用いた電動フェリーのコンセプトを発表
Techable / 2021年11月18日 7時0分
近年、自動車や航空機の電動化が進んでいますが、水上の移動に使われるフェリーも地球に優しいタイプに取って代わられる日はそう遠くなさそうです。
米国カリフォルニア拠点のスタートアップBoundary Layer Technologiesが、完全電動のハイドロフォイルフェリーのコンセプトを発表しました。二酸化炭素を排出せず、騒音も控えめ、そして時速70キロ超で航行できるとのことで、クリーンでスピーディな水上交通機関になることが期待されています。
水面から浮いて高速航行「ERECTRA」と命名されたハイドロフォイルは、定員150人のフェリーです。従来のタイプと違って搭載するバッテリーで航行します。そして単なる電動フェリーではなく、ハイドロフォイルです。
ハイドロフォイルとは水中翼船とも呼ばれ、高速航行時に船体が水面上に浮かぶのが特徴です。これは水の抵抗を減らすためで、開発元によるとERECTRAの巡航速度は40ノット(時速約74キロ)とのことです。
航続距離は185キロまた、独自開発の電動推進システムでは、航行が従来のタイプよりもずっと静かなものになるとうたいます。化石燃料を使用するフェリーに比べて騒音レベルを最大20dB抑制でき、振動も抑えられるとのことです。
もちろん、電動なので二酸化炭素を排出しません。気候変動を背景にさまざまな業界がエミッションフリーに取り組む現代の動きに合致したものと言えます。
ERECTRAの航続距離は185キロ。同社によるとこの航続距離は米国の旅客フェリーのルートの90%に対応するとのことで、需要は少なくなさそうです。
同社はすでにハイドロフォイルとコントロールシステムを開発済みで、初のERECTRAを2024年第1四半期までに米国や地中海などで運航する計画とのことです。
Boundary Layer Technologies
(文・Mizoguchi)
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