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健康寿命延伸を目指す大分県、データ解析とオンライン指導で生活習慣病の発症・重症化予防へ

Techable / 2021年11月24日 12時0分

データヘルスの推進に取り組む大分県では、「医療費の増加傾向」が課題のひとつとして挙げられています。この課題への対策として、県下の各市町村において独自の重症化予防の取り組みが実施されてきました。しかし、時間や距離の制約、非接触ニーズの増大などから、実施方法の再考が求められているようです。

そんな中、大分県国保医療課が取り組む、令和3年度データヘルス推進事業「生活習慣病重症化個別支援体制強化」に、名古屋大学医学部発ベンチャーの株式会社PREVENTが採択。2021年8月~2022年3月までの期間、竹田市にて重症化予防事業を実施しています。

リスク予測→オンライン指導

PREVENTは、オンライン完結型の生活習慣病重症化予防事業を展開中。竹田市では、同市の国民健康保険加入者を対象に、脳梗塞や心筋梗塞などの循環器系疾患の発症および重症化の予防をサポートします。

まずは、生活習慣病などの発症リスクを予測できる医療データ解析サービス「Myscope」を活用し、重症化リスクを予測。具体的には、同社独自の重症化予測モデルを用い、レセプトデータと特定健診結果から5年以内の重症化リスクを予測します。

この「Myscope」で抽出された、生活習慣病の改善が必要と思われる人の中で、参加を希望し、かつ主治医の承諾を受けた人に対し、「Mystar」を活用したオンライン完結型生活習慣改善⽀援サービスを提供。モバイルアプリとライフログのモニタリング・デバイスを活用し、脈拍や歩数、塩分摂取量などを医療専門者に共有することで、最適な健康づくりプランを提案します。

このモバイルアプリでは、ライフログの記録・閲覧の他、担当の医療従事者とのチャットや、約2週間に1回のペースで行う医療専門者との電話面談の記録閲覧なども可能。さらに、各種の研究結果とデータに基づき作成された学習教材も読むことができます。

実施背景と今後の展望

これまで竹田市は、生活習慣病重症化予防対策の中で、「働き盛り」の世代における健康への意識づけを重要視してきました。しかし、これまでの方法では、日々忙しいこの世代の参加率を上げることは困難だったといいます。

そこでこのたび、時間と距離の制約が少ないPREVENTのサービスに着目。実際に、参加者自身が機器を活用し、自身の体調と向き合いながら取り組めるという点にも魅力を感じ、「Myscope」と「Mystar」を活用した重症化予防事業の実施に至ったとのことです。

2021年10月に「循環器病対策推進基本計画」が閣議決定されたことを踏まえ、今後は各都道府県・市町村での循環器系疾患に関する対策の計画策定・実行が進んでいくと考えられます。その中でPREVENTのサービスの必要性はさらに高まるのではないでしょうか。同社は、今年度の竹田市を皮切りに、次年度からは大分県下の他市町村でのサービス提供を予定。また、他の都道府県での事業実施も視野に入れているとのことです。

PR TIMES
株式会社PREVENT

(文・Higuchi)

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