人間の指示なしに、自ら判断し行動を起こす人工材料「メタマテリアル」
Techable / 2021年11月26日 7時0分
ミズーリ大学とシカゴ大学の研究チームは、人間の指示なしに行動できる「メタマテリアル」と呼ばれるArtificial Material(人工材料)を開発しました。
まるでカメレオンや松ぼっくりのよう「メタマテリアル」が動作する仕組みは、コンピューターチップを使用して要求されたアクションの情報処理をコントロールし、次に電力を使用して、そのエネルギーを機械的エネルギーに変換するというもの。自然界に存在する材料が示す3つの主要な機能「感覚・情報処理・動作(運動)」が組み込まれています。
このような機能が自然界で見られるわかりやすい例としては、カメレオンや松ぼっくりが挙げられるでしょう。カメレオンは昆虫をとらえる際に素早い反応をしたり、皮膚の色を変えて周囲に溶け込んだりすることができます。一方、松ぼっくりは空気の湿度の変化に応じて形が変化するなどの特徴があります。
航空宇宙産業にも適用できるそれでは「メタマテリアル」は、どのような場面で活用できるのでしょうか。
例えば、配達用ドローンの場合、風向きや風速など周囲の環境を分析しながら、安全に配達を完了するために自動でコースを変更することができます。
また、「メタマテリアル」を航空機などに取り付けることで、航空宇宙産業のステルス技術に応用できる可能性もあるようです。ミズーリ大学のGuoliang Huang教授は、「エンジンの振動など、航空機から発生する騒音を制御および低減するのに役立ち、様々な機能を向上させることができます」とコメント。
同研究チームは、今後この人工材料をさまざまな現場で活用できるように引き続き研究を続けていくとしています。
Creating an artificial material that can sense, adapt to its environment
(文・Takeuchi)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
ダッソー・システムズ、ファーンボロー国際航空ショーに出展3DEXPERIENCEプラットフォームによるバーチャルツイン・エクスペリエンスやARを披露
PR TIMES / 2024年7月11日 17時45分
-
新日本電工の新型潜熱蓄熱材、関大などが開発した超小型人工衛星に採用
マイナビニュース / 2024年6月26日 19時33分
-
関大などが共同開発した超小型人工衛星「DENDEN-01」が完成 - 今秋打ち上げへ
マイナビニュース / 2024年6月26日 11時37分
-
関西大学、福井大学、名城大学、アークエッジ・スペースが電源温度管理の新手法など複数エネルギー技術を搭載した超小型衛星「DENDEN-01」を共同開発
PR TIMES / 2024年6月25日 14時0分
-
ロケットと人工衛星の垂直統合を目指すインターステラテクノロジズ、総務省の「電波資源拡大の研究開発」を受託
PR TIMES / 2024年6月21日 17時15分
ランキング
-
1米クラウドストライク、カーツCEOが状況説明もユーザーは恨み節 「配布前にテストしたのか?」「なぜ金曜日に」
ITmedia NEWS / 2024年7月19日 22時5分
-
2「スマホ熱中症」に要注意 絶対にやってはいけないこと/効果的な対策を紹介
ITmedia Mobile / 2024年7月20日 11時30分
-
3世界規模のWindows障害が情シス的にだいぶ恐怖なワケ ブルースクリーン多発事件
ITmedia NEWS / 2024年7月19日 18時18分
-
4これぞ理想の夏休み?祖父・父親・孫の3世代でゲームをプレイする任天堂、夏の新CMがエモい
インサイド / 2024年7月19日 19時40分
-
5これが神客……ッ! JALの客室乗務員が“心の中”をあらわにする動画に「マジでこーゆー世界がいいよな」「ぜひしてあげましょう」
ねとらぼ / 2024年7月20日 12時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください