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「空飛ぶタクシー」開発のJoby Aviation、米国連邦航空局による耐空証明を取得!

Techable / 2022年1月10日 11時0分

米国カリフォルニア州に拠点を置き、商業旅客サービス用のeVTOL(電動垂直離着陸機)を開発するJoby Aviationは、2機目の試作機の「米国連邦航空局(FAA)特別耐空証明」および「米空軍耐空証明」を取得したと発表しました。

1回の充電で約250キロを飛行

そもそもJoby Aviationとは、eVTOLと呼ばれる大型ドローンの開発を進めている米国のベンチャー企業。短距離・多頻度の運航用にデザインされているのが特徴で、主に都市圏で通勤者・出張者・旅行者から「空飛ぶタクシー」として利用されることを目指しています。

Joby Aviationによる最初のプロトタイプeVTOLは、2021年に1回の充電で約154マイル(約247キロメートル)という、これまでのeVTOLの最長飛行とされる距離の飛行に成功。また合計では、5300マイル(約8700キロメートル)以上を飛行しているようです。

そんな同社が開発する2機目のeVTOLは、2024年の商業利用での運行開始に間に合わせるためのFAA特別耐空証明の取得に成功。2022年1月末までに飛行を開始する予定とのこと。

さらに米空軍耐空証明は、FAA特別耐空証明の取得からわずか6日後に取得されたとのこと。この承認スケジュールは、各種手続きをスピーディに行うためのJoby Aviationと米空軍の密接な連携作業の賜物ともいえます。

大都市圏での利用目指す

ここまでのJoby Aviationの道のりを振り返り、同社の創業者兼CEOであるJoeBen Bevirt氏は、「2021年の飛行試験プログラムでは、私たちにとって必要不可欠となる豊富な情報と経験を得ることができました。今後、2機が同時に飛行することで、さらに飛行学習のスピードを上げることができるでしょう」と話しています。

2017年にフルスケールのプロトタイプの飛行を開始してから、これまでに1000回以上の飛行テストを完了してきた同社。最高時速200マイル(約320キロメートル)のJoby AviationのeVTOLは、4人の乗客とパイロットを運べるよう設計されており、運転時の排出物はゼロです。

今後同社は、2024年までの旅客サービス開始を目指し、混雑した大都市圏などの地域内で「高速・クリーン・静かな移動手段」の提供を目指すとしています。

Joby Increases Flight Test Capacity in Support of FAA Certification Goal

(文・Takeuchi)

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