AIチャットボットとの対話で患者の潜在的な症状を抽出。TISら共同研究開始
Techable / 2022年1月17日 15時0分
TISインテックグループのTIS株式会社(以下、TIS)は、国立研究開発法人国立がん研究センター東病院と共に、ITを活用して患者の潜在的な症状を抽出・活用するための共同研究を開始。
2021年11月~2022年3月を第1フェーズとし、新たなPRO(患者自らの評価や症状の訴え)抽出のために有効な対話シナリオを検証しています。
共同研究の意義同研究では、患者自身が表現しきれない潜在的な症状の訴えを、コミュニケーションロボットとの対話データから収集。言葉にできない症状を可視化し、調査票などからはわからない新たなPROとして活用していこうというのです。
医師は、患者の潜在的な症状を把握することで、より円滑なコミュニケーションを実現できるといいます。患者側も、うまく伝えられない症状を理解してもらえるという安心感を持てるのではないでしょうか。また、ロボットを通じて得たPROを臨床や研究開発に活用することによる、新たな解決策の創出が期待されています。
PROを抽出できる対話シナリオを研究中上記のような、円滑なコミュニケーション、患者の安心感、研究への活用を実現するには、まず対話データからPROを抽出しなければなりません。そのためにフェーズ1では、コミュニケーションロボットとしてTISのAIチャットボット「DialogPlay」を試験的に活用し、実現可能性を検証しています。
具体的には、調査票などをもとにした対話シナリオの作成。そのシナリオをもとに音声認識と音声合成を介し、「DialogPlay」が患者との対話を進めます。そのなかで対話データからPROの抽出を試み、データの精度向上に向けた対話シナリオの見直し・補正を実施するとのことです。
今回活用されている「DialogPlay」は、業務に特化したチャットボットを作成できるプラットフォーム。あらかじめ登録したシナリオで自動応答し、状況に応じてFAQ対応やオペレーターへの接続などを行います。
大きな特徴は、エンドユーザーの発言例を登録することで学習し、エンドユーザーの発言と業務シナリオとひも付けて最適な対応ができること。また、メッセージアプリやWebチャットなど多様なチャネルで公開できるのもポイントでしょう。
PR TIMES
「DialogPlay」サービスサイト
(文・Higuchi)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「あはは」も再現? 味気ないAIとのおしゃべりを豊かにする音声対話技術
ASCII.jp / 2024年7月19日 10時0分
-
がん患者サポートアプリ「ハカルテ」をリリース
PR TIMES / 2024年7月17日 10時45分
-
AWS、クラウド移行支援サービスに公共向けパッケージを追加
マイナビニュース / 2024年7月5日 14時56分
-
TIS、三菱UFJニコスのカード審査業務のエンドツーエンドを高度自動化
PR TIMES / 2024年7月3日 12時45分
-
テキストデータから”文脈”を抽出 電通と大阪大学大学院経済学研究科、「MINUKERU」を共同開発
共同通信PRワイヤー / 2024年6月28日 11時15分
ランキング
-
1「会社のWindows PCが突如ブルースクリーンに……」 世界中で報告相次ぐ 「仕事ができない」
ITmedia NEWS / 2024年7月19日 14時49分
-
2世界規模でWindowsがブルスクに うちのPCには影響あるの?
ITmedia NEWS / 2024年7月19日 16時25分
-
3Type-Cケーブル1本で、4K映像を2画面出力できる!ドッキングステーション
ITライフハック / 2024年7月19日 11時0分
-
4札幌市イオンモールの駐車場が子育て世代に優しいと話題 気遣いの“言葉”に「これ素敵すぎる」「涙が出ちゃった」と称賛の声
ねとらぼ / 2024年7月18日 8時0分
-
5世界規模のWindows障害が情シス的にだいぶ恐怖なワケ ブルースクリーン多発事件
ITmedia NEWS / 2024年7月19日 18時18分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)