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空港内制限区域での車両自律走行を目指す。センサーとAIで航空機を認識する検証、フェーズ2へ

Techable / 2022年1月26日 10時0分

イメージセンサーとAI技術を活用したソリューションを提供する株式会社APC(以下、APC)は、株式会社JALインフォテックと共に、空港内サービスレーン(制限区域)における特殊車両の安全確保と自律走行を目的とした航空機認識の実証実験を実施。

2021年11月末日に第1フェーズを完了し、2022年2月より第2フェーズを開始すると発表しました。

第1フェーズから第2フェーズへ

第1フェーズでは、LiDARと360°光学カメラで制限区域の地上を走行する航空機のデータを取得し、クラウドAIで解析。航空機検出と対象までの距離・角度を実施者のスマートフォンにリアルタイムで表示しました。

解析結果としては、航空機認識率96.7%を記録。100m以内の航空機において算出された距離と実測値との誤差の平均は15%となりました。誤差15%は、100mの距離を85mから115mまでの値で測定したことを意味します。

この第1フェーズで良好な結果が得られたことから、航空機の認識範囲を広げ、実運用を想定した機能を付加した第2フェーズを実施するとのことです。

第2フェーズでは、より遠方の航空機を認識し、位置・速度・加速度を算出することにより航空機の位置を時系列で予測。安全確保のために必要とされる最低距離100m以上を確保しつつ、特殊車両が安全にサービスレーンを走行完了できるかどうかを判断します。

なお、対象航空機の自走中・けん引中、エンジン稼働中・停止中などの条件に従い、適切に判断できることを目標としているようです。

APCとは?

今回の実験に臨んでいるAPCは、LiDARや360度光学カメラといったイメージセンサーとAI技術によって画像認識・空間情報処理を行うシステムを開発している企業。同システムにより、熟練技能者の感覚や暗黙知を数値化し、特殊車両の自動運転化を実現します。

また、各種計測機器から得られる画像データや空間情報データを解析・処理することにより、目視の自動化も実現。画像認識技術を活用し、流量計や圧力計などのアナログメーターを読み取りデジタルデータに変換したり、異物を検出したり、製品の個数を数えたりと、さまざまな目視作業を自動化します。

これまでは、鉄鋼・化学・石油などの各プラント内における生産管理から設備操業をサポートするプラントソリューション事業や、生産工場における自動化支援などを展開してきた同社。空港での実証実験は、また新たな領域への挑戦と言えるかもしれません。

PR TIMES
株式会社APC(1)(2)(3)

(文・Higuchi)

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