Sansanが改正電帳法対応状況を調査。中小企業の対応遅れが目立つ一方、メリット実感の声も
Techable / 2022年2月1日 9時0分
今年1月に施行された改正電子帳簿保存法(以下、電帳法)。事前申請の廃止やタイムスタンプ要件の見直しなどの要件が緩和されるとともに、電子データで受領した書類を紙で保存することができなくなるというものです。
しかし、施行直前の2021年12月に公表された令和4年度税制改正に、電子取引における電子データ保存の義務化は、2022年1月1日~2023年12月31日の2年間猶予するという内容が盛り込まれました。
こういった状況のなか、企業は電帳法にどのように対応しているのかを明らかにすべく、Sansan株式会社は「改正電子帳簿保存法施行後の実態調査」を実施。企業の導入状況や導入メリットなどを発表しています。
対応企業は約3割、対応遅れが目立つ中小企業同調査では、1月19日(水)~21日(金)の期間、請求書業務を担当する全国のオフィスワーカー1000名を対象に、オンラインでのアンケートを実施しました。
まず、電帳法に対応しているかを聞いたところ「対応している」が31.5%、「対応していない」が32.8%、「分からない」が35.7%という結果に。
また、従業員規模別で見ると、100名以下の企業は「対応している」が23.4%、「対応していない」が47.2%である一方、1000名以上の企業では「対応している」が41.8%、「対応していない」が16.1%となりました。このことから、電帳法への対応は全体で約3割にとどまり、傾向として従業員規模が大きな会社ほど対応していることが伺えます。
電帳法対応サービス導入で、メリットを実感?次に、電帳法に対応していると答えた315人に対し、対応後の業務の変化を質問。すると約7割が「デメリットよりメリットの方が大きいと感じた」と回答しています。
ではそのメリットとは何か? 「メリットの方が大きい」と答えた220名に聞いたところ、「請求書を処理する時間が減った」「請求書を探すのが容易になった」「勤務先で書類のペーパーレス化が進んだ」などの回答が上がりました(複数回答)。結果、電帳法への対応により、業務効率化やペーパレス化を実現できたと感じている人が多いようです。
ここで再び、「メリットの方が大きい」と答えた220名に電帳法への対応方法を質問。すると約半数が「電子帳簿保存法に対応したサービスを導入した」と回答しています。電帳法対応サービスの導入によりメリットを享受している人も多いのかもしれませんね。
電帳法対応を先延ばしにする傾向もそして、冒頭の質問で「電帳法に対応していない」と答えた人328名に検討開始の時期を質問。「2022年のうちに検討を始める予定」が31.7%、「2023年以降に検討を始める予定」が2.1%、「まだ決まっていない」が44.2%、「分からない」が22.0%という結果となりました。
2022年内に検討をはじめると答えたのは約3割のみ。この結果には、2年間の猶予措置が関係しているのかもしれません。
これらの結果を踏まえ、同社のBill One Unit プロダクトマーケティングマネジャー・公認会計士である柴野 亮氏は「(電帳法に)対応した企業の約7割がメリットを感じていることが分かり、改めて電子帳簿保存法の意義を感じました」とコメント。加えて、従業員規模によって対応状況に差が出ていることについて「コストをかけられない中小企業のサポートを強化していく必要性を感じています」と話しています。
PR TIMES
(文・Higuchi)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
【実態調査】義務化から1年経った電子帳簿保存法の現在と経理担当者の本音を調査したレポートを公開
PR TIMES / 2024年11月27日 17時15分
-
楽々Document Plus CloudがJIIMA認証(電子取引ソフト法的要件)を取得 ~クラウド版でも電帳法の「スキャナ保存」と「電子取引」のどちらにも対応~
Digital PR Platform / 2024年11月26日 13時31分
-
電子帳票配信サービス「Hi-PerBT モバイル帳票」がJIIMA認証「電子取引ソフト法的要件認証」を取得
PR TIMES / 2024年11月13日 13時15分
-
Shachihata Cloud「電帳法AI-OCR」機能提供開始!
PR TIMES / 2024年11月5日 13時45分
-
文書管理サービス「BP Storage」が、JIIMAの「電子取引ソフト法的要件認証」を取得
PR TIMES / 2024年11月1日 13時45分
ランキング
-
1LUUPと交通違反、タイミーと闇バイト、メルカリとさらし行為――“性善説サービス”はいずれ崩壊するのか
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年11月29日 8時10分
-
2JR東日本「廃線予備軍」はいくつある? 久留里線に続いてしまうのか 被災も引き金に
乗りものニュース / 2024年11月29日 14時12分
-
3風呂キャンセル界隈?「日本の偉人」まさかの素顔 凄い人物でも部屋が汚い、そんな姿に親近感も
東洋経済オンライン / 2024年11月29日 11時0分
-
4三菱UFJがウェルスナビを買収 ロボットアドバイザー大手
共同通信 / 2024年11月29日 11時29分
-
5スーパーやコンビニなどのレジ袋は有料化されたのに、なぜ「しまむら」は無料なの?ほかの小売業者の対応は?
ファイナンシャルフィールド / 2024年11月28日 5時20分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください