海岸に漂着したゴミを上空から検知! 米研究者グループがドローンとAIを活用した手法を開発中
Techable / 2022年2月10日 16時0分
生態系に深刻な影響をもたらしている海洋ゴミ、中でも海岸に漂着したゴミの効率的な回収に役立つ新たな技術の開発に米国の研究者チームが取り組んでいます。
ドローンを飛行させ、海岸にあるゴミを上空から検知してその集積地を把握するというもので、早ければ今夏にも活用される見通しです。
機械学習ベースのアルゴリズム海岸に流れ着いたゴミの回収は、海洋を漂うゴミの回収よりもおそらく容易でしょうが、それでも延々と続く海岸を網羅するのは大変な作業です。この作業を効率化するために人工知能を活用するというのが米国で進行中のプロジェクトです。
中心となってプロジェクトに取り組んでいるのは、オレゴン州立大学と米海洋大気庁の国立沿岸海洋科学センターの研究者で、ゴミの発見にドローンを活用します。
研究チームはドローンに搭載する偏光カメラがとらえた物がゴミなのか、あるいは岩や植物など自然のものなのかなどを識別できるよう、機械学習ベースのアルゴリズムを開発しました。
物体の反射でゴミを識別具体的には、対象物が反射する偏光に基づいて、人工物かどうかを判別するというものです。このアルゴリズムを確立するのに、研究チームは沿岸警備隊の協力を得てヘリコプターからカメラのテストを実施し、また収集した画像からゴミを検知するための機械学習コンピュータープログラムを訓練しました。
こうしたシステムにより、カメラを搭載したドローンを海岸上空で飛ばすことで広範に「ゴミの見回り」ができるというわけです。ゴミを検知した場合、その場所をマッピングし、さらにはそうしたデータをもとに、スタッフはゴミが最も多くあるポイントに足を運んで除去作業ができます。
チームはすでにオレゴン州の海岸でテストを実施済みで、早ければ今夏にも現場に導入する計画です。
米国立沿岸海洋科学センター
(文・Mizoguchi)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
福岡県事業:海岸漂着物を使ったアート作品の完成披露セレモニーを天神中央公園「光のフォレスト」で開催。
PR TIMES / 2024年11月22日 10時15分
-
世界初※1、極小物体※2の距離計測を可能とする京セラの「AI測距カメラ」の開発について
@Press / 2024年11月12日 9時0分
-
子どもたちと海洋プラスチックゴミ調査イベントを名古屋にて開催しました
PR TIMES / 2024年11月6日 13時51分
-
Geek+、インテルと共同でビジョン専用ロボットソリューションを初公開、奥行き知覚によるスマートロジスティクスの革新を目指す
共同通信PRワイヤー / 2024年11月6日 9時47分
-
漂着ごみ問題の解決モデルを目指す対馬市の事業“Ocean Good Art”が、ガバメントクラウドファンディングでプロジェクトの資金調達を開始
PR TIMES / 2024年10月31日 15時45分
ランキング
-
1LINEアルバム、他人の写真が誤表示される不具合で続報 「30日午前には解消予定」 Android版はアップデートを
ITmedia NEWS / 2024年11月29日 18時51分
-
2イオンカード、不正利用に関するNHK報道を受け声明 「1日も速く調査結果を報告できるようにする」
ITmedia NEWS / 2024年11月29日 16時52分
-
3NHKのネット受信契約(案)が“ダークパターン”過ぎて見過ごせない件(前編) NHKの見解は?
ITmedia NEWS / 2024年11月28日 19時9分
-
4“年利実質18%”で話題、ヤマダ積立のページが閲覧できない状態に 今後の方針、同社に聞いた
ITmedia NEWS / 2024年11月29日 19時35分
-
5“セクシー女優”が「明日花キララから詐欺にあった」と主張→“虚偽”認め謝罪 「多大なご迷惑」「誠に申し訳ございません」
ねとらぼ / 2024年11月29日 19時46分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください