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駅でバナメイエビの養殖を! 福島県浪江駅で陸上養殖の実証、震災復興目指して地場産業創出へ

Techable / 2022年2月14日 11時0分

東日本旅客鉄道株式会社水戸支社とJR東日本スタートアップ株式会社、株式会社ARKは、2022年2月22日(火)より、再生可能エネルギーの使用による陸上養殖の実証実験を福島県のJR常磐線浪江駅にて開始すると発表。

震災復興を進める福島県浜通り地区の新たな地場産業の創出を目指すとしています。

限られたスペースでも利用可能な陸上養殖システム「ARK」

本実証実験では、まず陸上養殖システムの設置後、3月中旬よりバナメイエビの稚魚を入れて、養殖をスタートする予定。鉄道敷地内での陸上養殖の生育状況、飼育したバナメイエビの出荷方法やシステム稼働の安定性を実証していきます。

今回の実証で用いられるのは、株式会社ARKが開発した小型閉鎖循環式陸上養殖システム「ARK」。どこでもだれでも水産養殖ができる仕組みが特徴的で、大規模養殖システムとは異なり、大きな初期投資と運用費は不要です。

駅などの大きなスペースを有していない場所でもシステムを導入可能なため、無人駅などを新たな産業拠点とすることができます。加えて、再生可能エネルギーを使用した閉鎖循環式によるゼロエミッションの陸上養殖に挑戦することで、持続可能な水産資源の未来を目指すことにもつながるといいます。

被災地の新たな地場産業に

今後は、本実証実験の情報提供などを通して震災復興を進める福島県浜通り地区の漁港や、沿線自治体との連携を深めながら、さまざまなイベントの開催を予定しているとのこと。また、列車による荷物輸送などを活用し、生育したバナメイエビのエキナカ店舗での販売なども検討しているといいます。

東日本大震災の発生からもうすぐ11年。今回の取り組みが、震災復興が大きく進むきっかけになることが期待されます。

PR TIMES

(文・和泉ゆかり)

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