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分身ロボット「OriHime」を通じて14人の演者と女優が共演、朗読劇『星の王子さま』制作

Techable / 2022年2月23日 9時0分

神奈川県では、年齢や障がいなどにかかわらず、すべての人が舞台芸術に参加し楽しめる“共生共創事業”を実施しています。

そのなかで活用されているのが、株式会社オリィ研究所の分身ロボット「OriHime(オリヒメ)」。昨年度は、身体表現性障害を患い外出困難な“さえさん”が、OriHime を通じて出演する朗読劇作品『ちいさなちいさな王様』を制作・公開しました。

そして今年度は、OriHimeを介して映像作品に出演する操作者“パイロット”たちの姿や作品完成までの様子を追うドキュメンタリーとリーディング作品を制作。神奈川県公式 YouTube チャンネル「かなチャンTV」にて3月上旬より無料配信するとのことです。

ロボットが外出が困難な人の分身として朗読劇に参加

「OriHime」は、スマートフォンやタブレット、PCから遠隔・無線で操作できるロボット。身体的問題などで外出が困難な人の“分身”として社会参加をサポートしています。

神奈川県の事業においては、OriHimeを通じた朗読劇制作にチャレンジ。今年度は、サンテグジュペリの名作『星の王子さま』を女優の石川瑠華さんと14人のパイロットが演じました。なお、パイロットの選出オーディションにもOriHimeを活用。当初、4名ほどの出演を予定していましたが、結局全候補者14名の出演となったようです。

劇中では、OriHimeに役の衣装を着せて撮影。パイロットたちは距離とからだの壁を越えてひとつの作品を作り上げました。

こうして完成した朗読劇『星の王子さま』と、作品完成までの4ヶ月間を収めたドキュメンタリー作品「ここに、いる。~分身ロボットと創る『星の王子さま』」が無料配信されます。ドキュメンタリー作品の予告動画はこちら。

さまざまな場所で活躍する分身ロボット「OriHime」

「OriHime」は、高さ約23cm・重さ約660gという小型ボディにカメラ・マイク・スピーカーを搭載しています。

視界は103°と広く、パイロットは720pの高解像度をリアルタイムで視聴しながら、音声のほか手を振る・両手を上げる・頭を抱えるなどのボディランゲージで感情を表現可能です。

OriHimeには、家庭などで使える個人向けのものと、リモートワークや受付業務に最適化された法人・教育向けのものがあります。

これまで、神奈川県の新型コロナウイルス陽性患者の宿泊療養施設に導入されたり、モスバーガー大崎店にスタッフとして採用されたり、さまざまな場所で活躍してきました。

2021年6月には、分身ロボット常設実験店舗として「分身ロボットカフェDAWN ver.β」を日本橋EASTエリアにオープンしています。

このほか、OriHimeを活用した取り組みはこちらのTechable記事でチェックしてください。

PR TIMES
株式会社オリィ研究所

(文・Higuchi)

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