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カルビーが睡眠課題を解決する商品開発を本格化。スリープテックS’UIMINへ出資、協働開始

Techable / 2022年3月6日 11時0分

カルビー株式会社(以下、カルビー)は、新たな食領域での事業創出を目指し、睡眠課題の解決に向けた商品・サービスの開発を本格化します。

そのために、睡眠測定サービスを提供する株式会社S’UIMIN(以下、S’UIMIN)との戦略的パートナーシップ契約を3月3日(木)に締結しました。

S’UIMINへ1億円を出資

カルビーは、2020年11月に睡眠の質(眠りの深さ)を高める“クロセチン”を含有したカルビー初の機能性表示食品「にゅ~みん」を数量限定で発売。現在、再発売に向けて準備を進めているところです。

そしてこのたび、睡眠課題の解決に向けた商品・サービスの開発を本格化するにあたり、S’UIMINに対して1億円を出資し、戦略的パートナーシップ契約を締結しました。

今後はS’UIMINの持つ知見やノウハウとカルビーの商品開発力を掛け合わせ、睡眠課題解決に資する新商品やサービスを開発していく構えです。

S’UIMINの睡眠計測サービス

S’UIMINは、「世界中の睡眠に悩む人々にとっての希望の光となる」をビジョンとする筑波大学発のスタートアップ企業。睡眠障害を効果的に予防、正しく診断することで一人ひとりの睡眠課題解決をサポートします。

同社は、病院レベルの睡眠計測を自宅などで手軽に行えるサービス「InSomnograf(インソムノグラフ)」を提供中。これは、頭と耳の後ろに簡単に装着できる電極を用いて睡眠時の脳波を測定し、AI解析の結果と医師のアドバイスなどをあわせてフィードバックするサービスです。

脳波計測精度は、従来の睡眠検査の標準法であるポリソムノグラフ(PSG)検査とほぼ同等。高精度な測定結果から、個々にあった改善策などを見出し、提供します。

同サービスは、個人の睡眠状況可視化はもちろん、睡眠に関する製品の効果検証や研究などにも活用できるとのことです。なお、同社はMBSの番組『TOKIOテラス』で紹介されました。

約4割が睡眠時間6時間未満

近年、睡眠障害は大きな社会課題のひとつになっています。厚生労働省の「国民健康・栄養調査(令和元年)」によると、睡眠時間が6時間未満の人は約4割に上るようです。

医科学研究では、生活習慣病や認知症などの疾患と睡眠の関係も明らかになりつつあるようで、睡眠課題は健康な暮らしを実現するために解決すべきことのひとつと言えるでしょう。

両社は今後、脳と腸が機能連関する“脳腸相関”に着目し、睡眠と食習慣(腸の働き)との関係を科学的に探究することで「食と睡眠から健康をつくる」ことを目指していく構えです。

PR TIMES
「InSomnograf」サービスサイト
厚生労働省「国民健康・栄養調査」(第3部)

(文・Higuchi)

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