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発言をリアルタイムにイラスト化する「piglyph」、藤沢市の未来共創セッションに活用

Techable / 2022年3月6日 9時0分

株式会社リコー(以下、リコー)と株式会社フューチャーセッションズ(以下、フューチャーセッションズ)は、リコーが開発したビジュアルコミュニケーションシステム「piglyph(ピグリフ)」を利用したワークショップ手法を開発。神奈川県藤沢市が開催する未来共創セッションの市民対話において活用することを発表しました。

発言などをすぐにイラスト化

「piglyph」は、音声や入力された文字に紐づくイラストをリアルタイムで画面上に提案し、そのなかから最もイメージに合ったイラストを選んで利用するシステムです。

リコーの事業共創プログラム「TRIBUS 2020」においてリコーの社内チームが提案し、2021年3月に「TRIBUS社内起業賞」受賞したプロジェクト。約3ヶ月後の6月にシステムとして開発されました。

言葉だけでは伝えにくい発言者のイメージをよりわかりやすく相手に伝えることで、共通認識の構築をサポートします。

オンラインセッションで活用

このたびリコーとフューチャーセッションズは、「piglyph」を活用したワークショップ手法を開発。3月5日・12日・19日(すべて土曜日)の全3回で開催する「藤沢市未来共創セッション~村岡から始まる人生100年時代のまちづくり~」の市民対話において、参加者の発言をリアルタイムにイラスト化します。

同セッションには、同市内在住・在勤・在学またはまちづくり活動を行っている(実施を目指している)人が30名ほど参加し、暮らしの魅力と課題や活動企画を考えるようです。オンライン開催のため、発言のイラスト化がイメージ共有の重要なポイントとなるかもしれません。

障がい者支援ツールとしても

2021年6月に開発された「piglyph」はすぐに、学校法人角川ドワンゴ学園 N高等学校・S高等学校・N中等部の体験学習プログラム(オンラインワークショップ)にて活用されました。

また、翌月の7月には、「piglyph」活用アイディアコンペティションを開催。結果、応募総数47件のなかからグランプリ1件、入賞1件が選出されました。

グランプリを受賞したのは、障がい者支援ツール 「絵カード」としての活用。自閉スペクトラム症などの診断を受けた子どもには、耳からの情報を理解しにくい反面、視覚情報は理解しやすいといった“視覚優位”という傾向があります。

この視覚優位に着目し、さまざまな絵が描かれた「絵カード」が日常生活のサポートツールとして使用されることがあるようです。しかし、「そのときのイメージに合う絵がない」「絵を探さなければならない」「持ち歩きが難しい」などの課題も。そこで「piglyph」を活用し、そのときにふさわしい絵を表示することで、情報理解をサポートしようというのです。

PR TIMES(1)(2)(3)
株式会社リコー
「piglyph」活用アイディアコンペ結果

(文・Higuchi)

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