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クラフトビールの香り・風味をAIで言語化する「KAORIUM」、奈良市の駅ナカ店舗に導入

Techable / 2022年3月24日 16時0分

SCENTMATIC株式会社は、香りを言語化するAIシステム「KAORIUM(カオリウム)」を、近鉄リテーリングが展開するクラフトビール醸造所「大和醸造(Yamato Brewery)」の直営店舗などに導入。表現しづらかったクラフトビールの香りと風味を言語化し、来店客にクラフトビールの新たな選び方を提案します。

香りを言葉に、言葉を香りに

「KAORIUM」は、香りと言葉を相互変換するAIシステム。膨大な言語表現・人々の香りの感じ方・風味情報を学習したAIが香りを言葉に、言葉を香りに変換し、あいまいな香りを可視化します。

たとえば、フレグランスをひとつ選んでトレーに置くと、その香りをイメージしやすい「スーッとする」「透明感」などの感性的なワードが出現。逆に、「フレッシュ」などの言葉を選んでそのイメージに近いフレグランスを探すことも可能です。

同システムは、さまざまな領域での共創プロジェクトを実施中。飲食業や小売業、教育やエンタメなどの領域で、嗅覚をデジタライゼーションすることで新たな体験を生み出しています。

クラフトビールを、香り・印象・情景にたとえる

今回は、史上初となる“クラフトビール”を対象として飲食店向けの「KAORIUM」を開発。クラフトビール醸造所「大和醸造」直営店舗のほか、奈良県大和西大寺駅構内の「YAMATO Craft Beer Table」、近鉄奈良駅構内の「YAMATO Craft Beer SWITCH」に3月24日(木)より導入します。

この「KAORIUM」は、“大和醸造定番ビール”と呼ばれる4種類のクラフトビールを、香りや印象、情景にたとえた言葉で可視化。スマートフォンで店内(ビールサーバー横)に掲載されているQRコードを読み込むと表示されます。

「KAORIUM」はフレグランス専門店での活用も

香りを可視化する「KAORIUM」が真っ先に活用されたのはフレグランス専門店。2021年4月・5月に期間限定で株式会社BIOTOPEが運営する香水の専門店「NOSE SHOP」へ導入されました。このとき、AIは「NOSE SHOP」の顧客から抽出した5000件を超える主観データを学習したようです。

また同年11月には、「KAORIUM」をベースに開発した日本酒ソムリエAI「KAORIUM for Sake」を紀ノ国屋 渋谷スクランブルスクエア店に期間限定導入しました。

「KAORIUM for Sake」は、“癒やされたい”や“気合を入れたい”などの気分と日本酒とのマッチ度を計算し、相性のよい日本酒をレコメンドするシステム。また、「フルーティなお酒」というアバウトな表現ではなく「白ぶどうとライチのような風味を持ったお酒」など具体的な“風味マップ”として可視化するのも特徴です。

店内には、同AIの持つ風味データを活用し、日本酒と相性のよいフードをレコメンドするペアリングサイネージも設置。フルーツやポテトチップスなど、日本酒のお供としては珍しいペアリングも提案したようです。

PR TIMES(1)(2)(3)
SCENTMATIC株式会社

(文・Higuchi)

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