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立命館、AI学習システムを活用した入試概要発表。受験前に重要単元を修得可能なプログラム用意

Techable / 2022年3月31日 8時0分

3月29日(火)、atama plus株式会社(以下atama plus)と立命館大学を運営する学校法人立命館(以下、立命館)は、2020年12月に設立した「新しい高大接続と入試の在り方を考える共同研究会」の報告会見を実施。

そのなかで立命館は、2023年度入試(2023年4月入学)より立命館大学で開始する、AI学習システムを活用した総合型選抜(AO選抜入学試験)の概要を発表しました。

ひとりひとりに適した学習を提供する「atama+」

AO選抜入学試験では、atama plusと立命館大学が提供する「学部指定単元AI学習プログラム(通称:UNITE Program)」で受験生がAI学習システム「atama+」を活用し、各学部が指定する教科の単元を学習・修得することが、出願要件のひとつとなっています。

atama+は、AIがひとりひとりの習熟度を分析し、個別最適化した学習を提供するシステムです。これにより、受験生は効果的かつ実質的に基礎学力を修得し、入学後、大学での学びにスムーズに適応することができるといいます。

今年度のUNITE Programで対象となる教科は「数学」。学部の専門分野を学習するために、数学的素養が非常に重要となる経済学部・スポーツ健康科学部・食マネジメント学部で導入します。

異なる学習歴があっても確実に各単元を修得できるように

近年、日本では、生徒ひとりに1台のコンピューターと高速ネットワークを整備する「GIGAスクール構想」や、情報通信技術を活用した「ICT教育」などが推進されています。

また、オンライン学習やIB、海外学習など、学習指導要領に捉われず、多様な教育課程で学ぶ生徒が増加しており、このような生徒に対して、大学はさらに門戸を広げていくことが求められているようです。

このような背景のなか、立命館大学は、大学での学びでとくに重要な基礎学力は科目レベル(例:数学I、数学A)ではなく、単元レベル(例:二次関数、確率)であると考え、そのうえで学部学科ごとに重視する単元レベルが異なる点に着目しました。

重要な単元の学力を確認しつつ、アドミッションポリシー・入試企画として受験生に向けて発信する方法を模索し、このたびUNITE Programを導入。

同プログラムにてAI学習システムatama+を活用することで、受験生ごとに学習歴が異なっていても確実に各単元を修得でき、なおかつ大学側が単元レベルでの修得有無を確認できるようになるといいます。

新たな大学入試スタイルの確立を目指して

atama plusと立命館大学はこれから、立命館大学他方式や他学部への展開、数学以外の教科の導入などを推進するとのこと。

また、学部ごとに指定した単元の学習・修得を重視する入試の仕組みを、新たな大学入試のスタイルとして確立することを目指すといいます。

さらに、本入試の仕組みの利用を希望する大学を対象とした共同研究コンソーシアムを設立予定。

両者は、今後も多様なカリキュラムで学んだ生徒や、確かな基礎学力と高い学習意欲を持った生徒を受け入れられる環境を作り、社会に新たな価値を創出する人材の育成を目指す方針です。

PR TIMES
atama+

(文・Haruka Isobe)

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