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福島県浪江駅でバナメイエビの養殖スタート! 列車輸送を活用した陸上養殖の可能性を検証

Techable / 2022年4月2日 9時0分

東日本旅客鉄道株式会社水戸支社とJR東日本スタートアップ株式会社および株式会社ARK(以下、ARK)は、2月22日より福島県のJR常磐線浪江駅構内にてバナメイエビの陸上養殖実現へ向けた実証実験を開始しました。

そして3月31日(木)、飼育するバナメイエビの稚魚を放流し、養殖をスタート。稚魚の一部を列車輸送することで、陸上養殖の可能性を検証するとともに、地場産業の創出を目指します。

省スペース・低コストで陸上養殖を実現

同実験で活用しているのは、ARKが開発する小型閉鎖循環式陸上養殖システム「ARK」。車1台分のスペース(9.99㎡)があれば設置・稼働でき、電気・水道の引き込みなどは不要です。これにより、小型・分散型の陸上養殖を実現します。

また、再生可能エネルギーによるオフグリッドなシステムのため、エネルギーコストと環境負荷削減にも期待できるでしょう。

今後は養殖事業に必要な資材や種苗、リモート管理アプリなどを提供し、誰もが陸上養殖に挑戦できるサービスを展開していくとのことです。

特急ひたち3号で稚魚を輸送

そんな「ARK」にバナメイエビの稚魚を放流し、いよいよ養殖が始まりました。一部の稚魚輸送には、JR東日本の列車輸送サービス「はこビュン」を活用。稚魚を“特急ひたち3号”に乗せ、品川駅から浪江駅まで運びました。

ちなみに「はこビュン」は、新幹線をはじめとする列車の速達性・定時性を活用した荷物輸送サービス。稚魚の輸送では、揺れが少なく安定した温度帯での輸送を実現したようです。

新たな地場産業創出へ

同実験は、福島県浜通り地区における新たな地場産業の創出をひとつの目標としています。

今後は、同地区の漁港や沿線自治体とも連携し、さまざまなイベントを開催する見込み。また、成育したバナメイエビの輸送にも列車輸送を活用し、首都圏エキナカ店舗でのバナメイエビ販売などを検討していくようです。

東日本大震災の発生から11年。福島県浜通り地区の震災復興をさらに進める起爆剤となるかもしれません。

PR TIMES
株式会社ARK
東日本旅客鉄道株式会社

(文・Higuchi)

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