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DNPが情報銀行開始。健康データ活用で個別最適なサービスを提案する「FitStats」

Techable / 2022年4月6日 13時0分

近年、スマートフォンなどの端末やIoTが普及し、生活者のパーソナルデータ蓄積が進んでいます。そのなかで、生活者が自らの意思でパーソナルデータを預託して便益を得る「情報銀行」への関心が高まっているようです。

そこで大日本印刷株式会社(以下、DNP)は、株式会社FiNC Technologies(以下、FiNC社)と協業し、ヘルスケア領域の情報銀行サービス「FitStats(フィットスタッツ)」を開発。FiNC社が提供するアプリ「FiNC」にて提供すると発表しました。

健康状態をスコアリング、プログラムを配信

「FiNC」は、体重・歩数・睡眠・食事などのライフログを記録し、AIによる健康アドバイスを提供するヘルスケア・フィットネスアプリ。「FitStats」は、FiNCトップ画面にある“FitStatsボタン”からアクセスし、会員登録をすると無料で使えます。

「FitStats」では、ユーザーがFitStatsに登録・預託したヘルスケアデータとFiNCアプリのライフログデータを独自アルゴリズムでスコアリングし、5項目(食事・運動・睡眠・カラダ・メンタル)について健康状態を可視化。ユーザーは、スコアを参考に、FitStatsで配信されるコンテンツ(プログラム)に取り組むことで健康増進につなげられるといいます。

情報銀行を通じ、ユーザーが選んだ企業に情報を提供

ユーザーは、「FitStats」に登録した自身の属性や趣味・趣向に関するデータ、ライフログデータを提供する企業を自分で選択可能。たとえば、食品メーカーを選ぶと、提供データをもとにおすすめの健康食品などが提案されるということです。

このように、生活者がパーソナルデータの提供先を管理・コントロールし、データ提供先から便益を受ける仕組みの核となるのが「情報銀行」と言われるもの。生活者のデータは情報銀行を通じて任意の企業へ提供されます。

「FitStats」は、強固なセキュリティ環境のもとでパーソナルデータを一括管理し、情報銀行の認定制度に則して運用されるとのことです。

独自のポイント制度

「FitStats」では、健康スコアを維持したり企業からの情報をチェックしたりするとポイントが貯まります。貯めたポイントは、さまざまな提携先のポイントやクーポンに交換可能です。

たとえば、FiNC社のECサイト「FiNC MALL」では1ポイント1円分の換算で100円単位のクーポンに交換できます。アプリと連携する体組成計や健康食品など幅広い商品をお得に購入できるかもしれません。また、電子書籍と紙の本を扱うハイブリッド型総合書店「honto」(DNP運営)で使えるクーポンにも交換できます。

利用企業のマーケティングを支援

「FitStats」を通じてパーソナルデータの提供を受ける企業は、専用の管理サイトでパーソナルデータを分析可能。食事・睡眠・運動・メンタルなどに関するデータや属性情報、生活習慣、余暇の過ごし方など108項目からユーザーを分析し、マーケティングデータとして活用できます。

また、アンケート機能を活用してユーザーニーズをより深堀りできるため、自社の用途に合わせたデータへ深化させることも可能なようです。これらのデータを活用すれば、個別最適なアプローチを実行できるでしょう。

PR TIMES
「FiNC」サービスサイト
「FitStats」サービスサイト
「FiNC MALL」

(文・Higuchi)

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