九大発F.MED、1ミリの血管手術支援ロボット開発加速へ。乳房再建手術などで活用
Techable / 2022年4月14日 13時0分
医療機器の研究開発・製造をおこなうF.MED株式会社(以下、F.MED)はこのたび、資金調達を実施しました。これにより、マイクロサージャリー支援ロボットのさらなる研究開発と、人材採用を加速する構えです。
手ブレを取り除き、術者の動作を再現マイクロサージャリーとは、手術用の顕微鏡を用いた微小外科のことで、主に直径1~3mm程度の血管を縫ってつなぎ合わせる技術のこと。F.MEDによると、乳がんや頭頸部がん手術後の再建手術、リンパ浮腫の軽快化手術などに応用できるといいます。
F.MEDが開発を進めるマイクロサージャリー支援ロボットは、術者が拡大画像を見ながらコントローラを操作すると、ロボットが術者の操作を縮小し再現するしくみ。たとえば、術者が10cm手元を動かすと、ロボットアームは1cm動くという具合です。
人間が細かい動作をするときに発生する手ブレを取り除きつつ、術者の動作を再現するといいます。
マイクロサージャリーの普及、技術の標準化を目指して人間の手は細かい動作をしようとすると細かく震えてしまい、針を正確に血管に刺すことが困難です。震えをなくし、繊細な動作を実施するためには、長い年月にわたる繰り返しの訓練、手術経験が必要とされています。
マイクロサージャリーを実施できる医師や医療機関が限られているなか、同技術の普及や標準化、術者の心身の負担軽減を目指してF.MEDが開発を進めているのが、マイクロサージャリー支援ロボットです。
これまで2mmの血管吻合に成功する手術支援ロボットはありましたが、F.MEDのロボットは1mmの血管やリンパ管の吻合を可能にするといいます。
ロボット開発継続、医療機器承認取得を目指すF.MEDは2021年3月の創業以来、マイクロサージャリー支援ロボット開発を引き継ぐための準備を進めてきました。
同社は今回、株式会社FFGベンチャービジネスパートナーズ、株式会社アステム、GxPartners有限責任事業組合を引受先とした資金調達を実施。調達した資金は、ロボット開発の継続費用や人材採用にあてるといいます。
同社は「今後も本ロボットの開発を継続して、早期の医療機器承認取得と事業化を目指します」と語り、医師・医療機関・患者へ貢献していく方針です。
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F.MED株式会社
READYFOR
(文・Haruka Isobe)
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