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人の顔、車のナンバープレートを自動でモザイク。東大発ベンチャー、映像処理AIを提供

Techable / 2022年9月14日 8時0分

ドライブレコーダーや店舗内の監視カメラなどの映像には、人の顔や車のナンバープレートをはじめ、多くの個人情報が含まれています。

個人情報保護法の改正に加え、プライバシーの保護が世論的にもより重要になっている昨今、映像内の個人情報を取り除く必要性が増しています。

そこで、東京大学発のAIベンチャーDeep Consulting株式会社は、映像データを自動マスキングするAI「Masking-AI」の提供を開始しました。

高速な映像処理を実現

「Masking-AI」は、映像データのなかから個人の顔面や、車のナンバープレートなど、個人情報に関わる要素を自動で認識し、該当箇所をモザイクのように自動で消し込む技術。

最先端の技術を活用した独自のライブラリにより、情報量の多い高精度の映像に対しても高速で処理することができます。顔のモザイクでは91%、ドライブレコーダーでは96%の精度を出すことが可能。

また独自のアルゴリズムにより、約30fpsまでの映像に顔のマスキングを、約20fpsまでの映像にナンバープレートのマスキングをリアルタイムで施すといった高速な映像処理も実現します。

マスキングに漏れが生じにくい

Masking-AIでは、既存の映像処理技術では困難だったオンプレミス(自社で情報システムを保有・運用・管理すること)での処理が可能。ローカルネットワークで処理するため、個人情報を確実に守れるといいます。

映像から顔やナンバープレートを検出する際、数フレームに検出漏れが生じたとしても、前後のフレームからモザイクを自動補完するためマスキングに漏れが生じにくいのもポイントでしょう。

人件費削減・映像の利用範囲拡大へ

想定するユーザーは、ドライブレコーダー・自動車のメーカーや、自動車・インフラに関する映像データを扱うマーケティング会社、映像を一般公開するメディアなど。

Masking-AIを導入することで、企業は個人情報を保護するだけでなく、写真・映像のマスキング作業の自動化により人件費を大きく削減することができます。

加えて、マスキング後の映像データを社外へ公開することが可能に。映像データの販売やメディアへのアップロードはもちろん、その映像データを活用した新たなAIの開発にも役立てられます。

PR TIMES
Masking-AI

(文・Haruka Isobe)

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