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鳥取県、「メタバース課」設立。日本初のAIアバター自治体職員“八上姫”採用

Techable / 2023年2月5日 16時0分

多くの自治体が人口減少や高齢化、コロナ禍による経済の衰退といった課題を抱えている近年。そんな中、人口最少県である鳥取県は「関係人口(*1)」の創出に向けてさまざまな取り組みを行ってきました。

そこで今回、鳥取県は最新の技術とアイディアを用いて、より本質的な課題解決へつなげるべく鳥取県庁内に架空の部署「メタバース課」を設立。自治体オリジナルAIアバターを職員第一号として採用しました。

なお、自治体が音声会話・感情表現が可能なAI搭載のアバター職員を採用するのは、今回が日本初とのことです(鳥取県調べ)。

*1…移住した「定住人口」でもなく、観光に来た「交流人口」でもない、地域と多様に関わる人々を指す言葉

メタバース空間内で鳥取県の魅力を発信

今回、鳥取県が設立した「メタバース課」の主な目的は、メタバース空間内での情報発信を通じて「メタバース関係人口」を創出することです。

具体的には、Web3.0という新たな世界が広がる中で、NFTを活用して鳥取県を応援するようなプロジェクトが生まれたり、メタバース上で鳥取県の魅力を発信してもらったりと、これまでにない新たな関わり方が生まれることを期待しています。

メタバース空間内での鳥取県の知名度を高めることで、世界中の人たちと新たなつながりを生むのが鳥取県の狙いです。ゆくゆくは人口減少や高齢化など、様々な課題解決へもつなげていけるのではないかと考えているとのことです。

さらに、AIアバター職員を採用することで、24時間365日、メタバース空間を通じて世界中から鳥取県に興味を持つ人々と、コミュニケーションをとっていくといいます。

AIアバター職員“YAKAMIHIME(八上姫)”

今回、AIアバター職員として採用されたのは“YAKAMIHIME(八上姫)”。コミュニケーションを重ねることで、さらに学習を積み、人々のパートナーとなる未来を見据えて採用されました。

名前の由来は、鳥取県が舞台の神話「因幡(いなば)の白兎」。白兎に導かれ、大国主命(おおくにぬしのみこと)と日本最古のラブストーリーを演じたのが八上姫です。

2022年2月現在、こちらの接続URLにて、YAKAMIHIMEとチャット上でコミュニケーションをとることが可能。

実際に、チャット上で「鳥取県の魅力は?」と質問すると、数秒でYAKAMIHIMEから「北には日本海、南には大山をはじめとする中国山地の山々が広がり~(略)」という回答が返ってきました。

AI搭載NFTコレクション「XANA:GENESIS」

鳥取県はメタバース課の立ち上げにあたって、AIを搭載したNFTコレクション「XANA:GENESIS」に着目。

XANA:GENESISは、AIによるコミュニケーションを可能とし、XANAメタバースのランド(土地)やGameFi(ブロックチェーンゲーム)における数多くのユーティリティーを持つ、合計体数1万体のNFTコレクションです。

今回、鳥取県がオリジナル版としてカスタマイズし、音声会話や感情表現が可能なAIアバター職員として採用したのがYAKAMIHIME(八上姫)です。

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000052.000078201.html
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000053.000080034.html

(文・Haruka Isobe)

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