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東陽テクニカのレーダー&カメラシミュレーター統合システムが自動運転の評価試験に採用

Techable / 2023年3月3日 14時0分

株式会社東陽テクニカ(以下、東陽テクニカ)の「ドライビング&モーションテストシステム(Driving & Motion Test System:以下、DMTS)」が、一般財団法人日本自動車研究所(以下、日本自動車研究所)に導入されました。

ダイナモやレーダーなどを統合したシステム

DMTSは、東陽テクニカが取り扱うシャーシダイナモやRadar(レーダー)シミュレーター、カメラシミュレーターを組み合わせた統合システムです。

車両の操舵ができるシャーシダイナモ、至近距離まで評価できるレーダターゲットシミュレーターをハードウェアとして、評価の用途に応じて周囲の環境をソフトウェアで再現。レーダーや衝突回避用カメラに、シナリオに基づいた衝突を回避するべき物標を認識させ、車両全体の評価を行います。

同システムを使用すると、自動運転で必要とされる自動ブレーキ(AEB)、車線逸脱警報(LDW)や車線維持補助装置(LKA)、定速走行・車間距離制御装置(ACC)などの機能の評価が行えます。
今回、DMTSが日本自動車研究所のAD(自動運転)・ADAS(先進運転支援システム)評価試験向けに採用されました。

発表によると、DMTSは今回採用された機能のほか、東陽テクニカの交通流シミュレーション、V2X、EV用電源評価システム、無線通信品質評価などと組み合わせ、開発用途に合わせて構築することも可能とのこと。

東陽テクニカは、今回のDMTS導入を通して、EV、自動運転の開発体制の高度化を支援し、国内のさらなるEV普及に貢献する方針です。

日本自動車研究所のコメント

DMTSの採用について、日本自動車研究所の代表理事 研究所長の鎌田実氏は、以下のようにコメントしました。

今回、JARIが採択されたグリーンイノベーション基金事業は自動車業界のOEM、サプライヤーからも期待がかかっている長期プロジェクトで、高精度のモデルをいかに早く効率的に構築できるかが重要だと感じています。その構築にはHILSの設備が不可欠であり、今回さまざまな技術・知見を持った東陽テクニカにお力添えをいただきプロジェクトの達成に努めてまいります。

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000033.000075068.html

(文・S.Inosita)

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