ドコモ 「爆アゲ セレクション」 提供。Netflix・Disney+など利用で最大20%のdポイント還元
Techable / 2023年3月28日 12時20分
ドコモは、4月1日から「爆アゲ セレクション」を開始します。
“セレクション”という名のとおり、これはドコモ自身が選定したコンテンツサービスを契約できる仕組みのこと。契約や支払いをドコモに一本化できることに加え、dポイントでの還元を受けられるのがユーザーにとってのメリットです。
その還元率は、10%もしくは20%と高く、すでにサービスを契約しているユーザーがドコモ経由に切り替えてもメリットがあります。
4月1日時点では、すでにドコモが取り扱っているスポーツ配信の「DAZN for docomo」と、ディズニー系の映像を集めた「Disney+」が爆アゲ セレクションの対象。
いずれもdポイントの還元率は20%で、3700円のDAZN for docomoには673円分、990円のDisney+には180円分のdポイントがつきます。ポイント還元を受けられることで、実質的な価格が下がると言えるでしょう。
また、爆アゲ セレクションの開始を機に、ドコモはグローバルの映像配信最大手となる「Netflix」や、YouTubeを広告なしやオフラインで再生できるようになる「YouTube Premium」の取り扱いも始めます。
Netflixは4月5日、YouTube Premiumは4月下旬にドコモ経由での契約が可能になります。
Netflixは、990円のNetflixベーシックが10%、1490円のNetflixスタンダードと1980円のNetflixプレミアムが20%還元の対象です。また、YouTube Premiumは、20%還元です。
これら4サービスに加え、ドコモが4月17日にdTVからリニューアルする「Lemino」の有料版「Leminoプレミアム」も、同日から爆アゲ セレクションのラインナップに加わり、全5サービスから選択ができるようになります。
Netflixベーシックに広告をつけ、料金を790円に抑えた「広告つきベーシック」が選択できないなど、細かな違いはありますが、還元率が高いこともあり、ドコモユーザーでこうしたサービスを利用している人は、ぜひ契約を検討してみましょう。
ドコモを介するだけでポイント還元が受けられるため、利用しない手はありません。
一方で、爆アゲ セレクションには条件もあります。その1つが、中・大容量プランに加入していること。具体的には、データ容量が無制限の「5Gギガホ プレミア」や60GBの「ギガホ プレミア」、オンライン専用プランの「ahamo」などです。
逆に言えば、旧料金プランや段階制料金プランの「ギガライト」に加入していると、ポイント還元を受けられないことになります。あくまで、ドコモ回線でのデータ通信量が多い人向けの特典ということです。
Netflixのみ、ギガライトでもポイント還元は受けられます。この場合、還元率は一律で10%まで下がります。ただし、この状態で固定回線のドコモ光を契約していると、先に挙げたとおり、NetflixスタンダードとNetflixプレミアムの還元率は20%にアップします。
Netflixは、中・大容量プランか光回線があればよく、そうでない場合も10%還元を受けられるので、ほかのサービスより条件が緩めと言えるでしょう。
ユーザーが毎月料金を払い、ショップというリアルな接点を持ち、かつ映像系サービスを利用するための足回りである回線を提供しているという点で、キャリアはこうしたコンテンツサービスを扱う窓口に適しています。
実際、海外でも、キャリアがコンテンツサービスを販売するケースは多く、ドコモと同様、映像系のサービスをセットで提供し、割引を提供しています。
日本でも、KDDIが料金プランとコンテンツサービスをセットにしたパックプランを提供しているほか、ソフトバンクもメインブランドのユーザー向けにPayPayボーナスを還元する特典を用意しています。
ドコモの爆アゲ セレクションは、こうしたトレンドを踏まえたサービスと言えるでしょう。
キャリアにとってのメリットは、やはり通信量の底上げにあります。爆アゲ セレクションもNetflixを除くと条件が中・大容量プランになっているため、ユーザーがコンテンツサービスをきっかけに、こうした料金プランを選択してくれる可能性があります。
外出先で動画が見やすいとなれば、データ使用量も自然と増えていくはずです。
また、複数のサービスを契約している人ほど、解約率が低くなるというデータもあります。コンテンツサービスで実質的な割引を受けられているため、他社に移りづらくなるというわけです。
Netflixのように、大手キャリア3社が取り扱っているサービスもありますが、再契約の手間がかかるため、解約の歯止めになるのは間違いありません。
一方で、コンテンツサービス側は、販路を広げられるのがメリットになります。特にオンラインのサービスは、キャリアのようなショップを持っていません。ユーザーに接触できる機会が限られていると言えるでしょう。キャリアが販売することで、それを広げることができます。
厳しい見方をすれば囲い込みの一環ではありますが、キャリア、サービス提供者、ユーザーそれぞれにメリットがある仕組みと言えるでしょう。
(文・石野純也)
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