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ANAホールディングス発のスタートアップが20億円を資金調達。遠隔AIロボなど開発

Techable / 2023年5月11日 16時0分

ANAホールディングス発のスタートアップavatarin株式会社(以下、avatarin)は、シリーズAラウンドにおいて第三者割当増資により20億円の資金調達を実施したことを発表しました。

引受先は、株式会社日本政策投資銀行と株式会社三菱UFJ銀行。今回の資金調達で、avatarinの累計調達額は40億円に達しました。

移動の民主化を目指すスタートアップ

avatarinは、あらゆるロボットやモビリティに人の意識、技能、存在感を伝送する、新たな移動サービスの普及に取り組んでいるスタートアップ企業。これまでの移動の概念を見直し、肉体の移動ではなく、ロボットやモビリティに人の意識などを伝送することで「移動の民主化~すべての人が持続的にいつでもどこでも自由に移動できるように~」を目指しています。

また同社では、独自開発の通信プロトコルや遠隔AIモジュールなどを通じて、遠隔操作の高速化や遠隔操作からのAI化に挑戦しています。

身体能力拡張のためのロボティクスやAI技術

世界ではロボティクスやAIによる人の作業代替を加速する技術が着目されていますが、avatarinでは、人の享受する体験価値の向上に繋がる身体能力拡張のためのロボティクスやAI技術を追求しています。人が必要とする場所へ、年齢を問わず、気軽に移動することを実現するほか、これまでその人ができなかったことをアバターで能力拡張し、できるようにしていく世界を創ると伝えています。

あらゆる人が“アバター”という持続可能かつ気軽で誰でも使える乗り物を活用し、未知なる場所に瞬間移動することができたり、新たな人と出会うことができたりする、そんなワクワクするようなライフスタイルを日本から世界に提案していくことを同社では目指しています。

なお今回追加で調達された資金は、アバターロボット「newme」の海外展開の加速と、アバター技術の核となる「アバターコア(ハードウェア・ソフトウェア)」の開発・研究及び活用に使用される予定です。

すでに水族館などで運用中

「newme」は、遠隔で自由に動きまわりながらコミュニケーションをとることができる遠隔AIロボット。既存のコミュニケーションツール(ビデオ通話やWeb会議システム)などとは異なり、自分の意思で好きなタイミングで遠隔地の空間を動きまわることができます。

2021年より水族館や美術館などで運用されており、今後は、国内空港をはじめ、海外空港やホテル、病院、役所、駅、コンビニなどサービス案内業務、誘導などが必要な現場を中心として順次展開される予定とのこと。

AI学習により人の能力を拡張できるか

なおアバターコアの研究・開発においては、現在「newme(ニューミー)」及び「アバターコアハードウェアとソフトウェア」を2つを軸に開発が進められています。

「アバターコアハードウェアとソフトウェア」については、遠隔からの超低遅延リアルタイム制御を実現すると同時に、その遠隔操作から得られた情報をもとにAI学習をさせて、人の能力を拡張することを目指しています。今後登場するさまざまなロボットや自動運転、ドローンなどのモビリティなどに搭載される計画です。

参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000057072.html

(文・S.Inosita)

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