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三菱電機ら、自動運転レベル4の無人運行サービス開始。遠隔監視システムで異常に迅速対応

Techable / 2023年5月30日 12時0分

自動運転技術の進展が話題となっている近年。株式会社ソリトンシステムズ(以下・ソリトン)は、産業技術総合研究所、ヤマハ発動機株式会社、三菱電機株式会社と共同で自動運転システムの開発を進めてきました。

そして2023年5月21日から、ソリトンらは自動運転レベル4としての運行サービス「道路交通法に基づく特定自動運行」を、福井県永平寺町で開始しました。

なお、自動運転システムは、経済産業省から上記4法人が2021年度から開発を受託しているものです。

最大4台の自動運転車を監視できる


道路交通法では、自動運転レベル4に相当する特定自動運行特定自動運行の実施には、遠隔でのオペレーター「特定自動運行主任者」による車両内外状況の鮮明な映像、明瞭な音声通信による監視と、異常時の速やかな対応が義務付けられています。

そんな中、ソリトンは自動運転システムにおいて、自動運転車両の装置や周辺の状況、乗客などの状態を遠隔センターで監視し、異常が発生した場合には車両内外との通話を含む必要な措置を取るための遠隔システムの開発を担当。

また、車両と遠隔センター間の基盤となる通信システムの開発にも携わっています。

今回、ソリトンが開発した遠隔監視システムでは、一人の遠隔オペレーターが、必要に応じ標準最大4台の自動運転車を監視できます。

さらに、複数車両の運行管理制御を行う管制システムとのシステム連動を行うことで、効率的かつ的確な監視と、異常発生時における安全確保、その他必要となる措置の迅速化を図っています。

映像通信の短遅延化を実現

車両~遠隔センター間の通信システム(映像、音声、データの各通信)は、一般のモバイルLTE・4G 3回線を利用した多重接続及びクラウド方式の構成により、高品質、高安定の通信を確保し、加えて映像通信の短遅延化を実現しました。

通信リソースの削減と低コスト化を狙い、自動運転車が正常な時には、当該通信の帯域を自動的に大きく低減させています。

今後ソリトンは、今回開発した遠隔・通信システムを基盤に、大型バスやトラックなどの様々な車種に適用するための汎用化を進めるとともに、さらなる遠隔運転操作機能の高度化に取り組むとのこと。

将来的には、全国規模での拡大が予想される自動運転サービスへの展開を目指す方針です。

株式会社ソリトンシステムズについて

ソリトンは設立以来、IT・エレクトロニクス業界にあって、常に新しい技術トレンドを見据え、いくつもの「日本で初めて」を実現してきました。

近年は、認証を中心とした ITセキュリティからサイバー対策まで、また、携帯電話回線4G、5Gや Wi-Fi を利用した高精細の映像伝送システム、遠隔運転、遠隔操作などに取り組んでいます。

今後もソリトンは、国産メーカーとして、オリジナルの「もの創り」、「独創」にこだわった製品とサービスを提供していくとのことです。

参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000045.000019712.html

(文・杉本 旭)

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