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特殊冷凍技術とビッグデータで食の可能性を広げるデイブレイク、20億円調達。海外進出を視野に

Techable / 2023年8月4日 10時0分

日本の冷凍食品の品質は世界的にも評価されており、日本の冷凍テクノロジーへの注目も年々高まっています。

このたび、特殊冷凍テクノロジーの製品企画・開発と高品質冷凍商品のプラットフォームを運営するデイブレイク株式会社が、シリーズBラウンドで総額20億円の資金調達を実施。海外進出を視野に体制を強化する構えです。

特殊冷凍テクノロジーの特長

デイブレイク株式会社の特殊冷凍テクノロジーは、従来の「急速冷凍」に特殊な原理を加えることによりさらに高品質な冷凍を実現する技術。調理済みのあたたかい食品など、これまで困難とされていたものも急速冷凍可能です。

また、フードロスの削減とそれに伴う二酸化炭素量の削減、製造や調理工程への導入による人手不足解消、チルド品を冷凍品に置き換えることでの「物流2024年問題」への寄与など、特殊冷凍テクノロジーで解決できることは多岐にわたります。

特殊冷凍機販売や特殊冷凍食材流通などを展開中

デイブレイク株式会社は、9年にわたり研究した食材データと顧客の声を全面踏襲した自社開発の特殊冷凍機「アートロックフリーザー」を2021年10月に発売。1年半で400社以上に導入されました。

2022年8月には、日本食糧新聞社が主催する令和4年度「第26回業務用加工食品ヒット賞/外食産業貢献賞」を受賞しています。

また同社は、特殊冷凍食材「アートロックフード」の流通事業など、特殊冷凍テクノロジーを活用した「Freezing as a Service(Faas)」も展開中です。

総額20億円を調達

今回の資金調達では、モバイル・インターネットキャピタルをリード投資家として、環境エネルギー投資、パナソニックくらしビジョナリーファンド、SMBCベンチャーキャピタルなどを引受先とした第三者割当増資に加え、三井住友銀行、りそな銀行などの金融機関6行からの融資を受けました。

なお、融資による資金調達は、タームローンやコミットメントライン(融資枠)などを含む中、いずれも無担保・無保証で資金調達額を実現しています。

調達資金の用途

デイブレイク株式会社は、今回の調達を通じて、事業拡大や海外進出などを加速する構え。具体的に資金の用途として以下の5つを挙げています。

世界で求められる特殊冷凍機のノンフロン化や、新たな冷媒の研究開発などを通し、環境に配慮した製品の開発 リモートコントロールや遠隔監視などのIoT機能の大幅バージョンアップと、長年の研究成果や集積したデータを活用したAIフリーズモードの本格開発 国内・海外での認知拡大に向けた広告・販促費 東京本社にしかなかったショールーム拠点の国内展開 事業責任者、セールス、マーケ、エンジニア、調理師などのプロフェッショナル人材の採用強化

世界中の食のサーキュラーエコノミー実現に向けて加速する同社の動向に注目です。

参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000056.000042920.html

(文・Higuchi)

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