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時刻表やお知らせを張り替える負担を削減。京成バスが「スマートバス停」導入に向けて検証開始

Techable / 2023年8月9日 20時0分

京成バス株式会社は、株式会社YE DIGITALが提供する「スマートバス停」導入に向けた実用性の検証を、2023年8月上旬より約3か月間実施します。

営業所から離れた場所にある高速道路などのバス停に導入し、最新情報を遠隔で配信することで、バス事業者の負荷削減を最終的な目的としています。

営業所から離れたバス停の運用が課題

京成バス株式会社は、路線バスだけでなく高速バスも運行しています。

昨今では、コロナの影響で減少していた高速バスの利用者が徐々に回復していることから、バスの復便を実施しており、営業所から離れた高速バス停留所の時刻表張り替え作業がたびたび発生しているそう。

また、台風などでバスを運休する場合、片道約1時間かけて運休のお知らせを貼りに行くこともあり、営業所から遠方にあるバス停の運営管理に課題を抱えているといいます。

このような課題を背景に、今回「スマートバス停」の実用性を検証することとなりました。

デジタルサイネージにバスの時刻表を表示

スマートバス停は、株式会社YE DIGITALと西鉄エム・テック株式会社が共同開発した新しいバス停です。

電源環境がなく電子化がすすまなかったバス停を、省電力技術を駆使しスマート化。クラウドで時刻表データを自動生成したり、リモートで時刻表やお知らせなどを更新したりすることが可能です。

バス利用者だけでなく、バス事業者にとっても便利で使いやすい、次世代のバス停となっています。

乾電池駆動により電源供給ができない場所にも設置可能

スマートバス停は設置環境に合わせたさまざまなラインアップを揃えており、今回の検証では「楽々モデル Type-D」を設置。デジタルサイネージにバスの時刻表はもちろん、お知らせなどをリアルタイムに表示できます。

同モデルは乾電池駆動により電源供給ができない場所にも設置可能で、既存ポールや壁面に専用金具で取り付けるため、大がかりな取り付け工事は不要。13.3インチ電子ペーパー採用により省エネと視認性を両立していることも特徴です。

スマートバス停のラインアップはこのほか、サイネージのサイズ・液晶、発信コンテンツ、想定設置場所などが異なる「繁華街モデル Type-A」「市街地モデル Type-B」「郊外モデル Type-C」を展開しています。

検証の概要

同検証では、実用性を確認しやすいよう、営業所から近く、比較的バス利用者の多い「本八幡駅1番のりば」(千葉県市川市)にて、既存のバス停を残したまま後方に「スマートバス停」を設置します。

1つのポールに「楽々モデル Type-D」のサイネージを2つ上下に設置し、計7方面行きの時刻表を表示。利用者にとって視認性の高いバス停を実現できているか、時刻表や臨時のお知らせを随時、確実に表示できるかを検証するといいます。

京成バスは今回の実証実験でスマートバス停の実用性を確かめ、今後、営業所から離れている場所からの導入を検討していきたいと期待の声を寄せています。

参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000111.000065567.html

(文・Higuchi)

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