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地中配管点検を効率化するヘビ型ロボット「Soryu-C」、イタリアの地域暖房設備点検に活用

Techable / 2023年8月13日 12時0分

地中配管点検を行うには、道路に穴を掘り、地上からアクセスする必要があり、点検が難しいとされています。

株式会社ハイボットは、ヘビ型ロボット「Soryu-C」が、イタリア北部の都市ブレシアにあるA2A社が管理運営する地域暖房設備の点検に活用されたことを発表しました。

ヘビ型ロボット「Soryu-C」

「Soryu-C」は、地中に埋設された配管設備や人の手の届きにくいインフラ設備などを点検するために開発されたヘビ型ロボットです。

半自動式のリールユニットにつなぎ、テザーで吊り下げられながら、地上に開けられた細い貫通口を通って、地中配管設備に到達することができます。

複数のカメラを搭載し、ロボットのナビゲーション、配管設備の検査、3Dマッピングの生成が可能。また、モバイルプラットフォームとして、センサーなどのデバイスを追加で取り付けるなど、拡張性高く設計されています。

地下数キロメートルに分布する暖房設備を点検

A2A社は、イタリアとギリシャで、再生可能エネルギー・電力・ガス・水道・廃棄物などの設備管理を行っている企業。

地下に張り巡らされた暖房設備の配管網は、狭いスペースに敷設され、都市の地下数キロメートルにわたって分布しています。これらの配管設備のメンテナンス作業は、道路交通規制や、暖房サービスの一時停止が必要になるなど、常に高いコストとスケジュールの制限がかかっていました。

A2A社は今回、「Soryu-C」を使用することで、マンホール入口から地下配管に到達することができ、「穴を掘る、点検する、穴を塞ぐ、道路の再舗装」といった一連の作業を省略。

地下暖房のインフラ設備点検を効率的に実施し、業界の脱炭素化を実現する可能性を切り開きました。

株式会社ハイボットについて

株式会社ハイボットは、東京工業大学の広瀬茂男教授、ミケレ グアラニエリ氏、パウロ デベネスト氏を中心とする創業メンバーによって、先端科学技術の産業応用を目的に2004年に設立された企業。

これまで、極限環境におけるロボット技術の開発に特化してきました。また、AIを搭載した遠隔操作ロボットを製造・開発し、人間が過酷な環境で行う現場作業から解放されるソリューションを提供しています。

同社のロボットは、捜索・救助活動や福島第一原子力発電所の廃炉作業などの現場で活躍しています。

同社は今後、東京に本社を構えながら新たに開設した欧州子会社「ハイボットヨーロッパGmbH」を通じて、ロボット工学を活用しながらより安全な世界を実現することに邁進し、今回のソリューションおよびその他のロボットソリューションによるサービスの提供を拡大する構えです。

参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000055802.html

公式サイト:https://www.hibot.co.jp/

(文・Higuchi)

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