Degas、ゲイツ財団の事業に採択。アフリカのリジェネラティブ農業普及へ向けAIシステム開発に着手
Techable / 2023年9月6日 8時0分
Degas株式会社は、同社の推進するアフリカでのリジェネラティブ農業プロジェクトが、ビル&メリンダ・ゲイツ財団のグランドチャレンジ事業として採択されたことを発表しました。
これにより、同財団からの資金提供を受け、「気候変動対策のための現場スタッフの意思決定支援」というタイトルのもと、リジェネラティブ農業の普及のためのプロジェクトを推進します。
公平なAIの利用で低・中所得国に発展を急速に発展するAI分野において、公平かつ責任のあるAIの利用により、世界の困難な課題を解決することは喫緊の課題です。
ビル&メリンダ・ゲイツ財団は、新たなグランドチェレンジ事業として、低・中所得国(LMICs)において公平なAIの利用を推進することで、現地の人々のニーズを中心に据えて保健・教育・農業、その他の産業を発展させることを掲げています。
Degas株式会社の事業と課題Degas株式会社は、自社開発したネイティブアプリと衛星観測によって収集された120万点以上のデータポイントにもとづくAI与信判断モデルを構築。
一般的な金融機関の融資対象にならなかったアフリカの小規模農家累計46,000軒・20,000ヘクタールにファイナンスを提供し、回収率95%を実現しています。
また、“アフリカから世界の脱炭素化に貢献する”という新たなミッションを掲げ、現在400ヘクタールでのリジェネラティブ農業を展開中。
農業・土壌経由での二酸化炭素の隔離と投下肥料量の削減に挑戦していますが、手法の詳細な管理、およびスケーラビリティの実現という2つの課題に直面していました。
現地スタッフが使うアプリにAIシステムを統合Degas株式会社は、今回の採択により、独自のLLMベースのシステムを開発し、Degas現場スタッフが現在使っているネイティブアプリに統合することを目指します。
そして、リジェネラティブ農業に関する知識や営農指導法をシンプルなインターフェースで提供することで、農家への指導とリジェネラティブ農業への移行を加速させようというのです。
同社は、現地スタッフが使うアプリへのLLM導入により、気候変動へのインパクトの創出を強化し、数百万軒の小規模農家に恩恵をもたらす可能性を秘めていると考えています。
なお、プロジェクトの成果は、AI利用の公平なアクセスを推進したのかをエビデンスベースで検証し、レポートとしてまとめる予定です。
参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000048157.html
(文・Higuchi)
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