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アドバンテック、高速画像入力&AIマシンビジョン技術を有するBitFlow社を子会社化

Techable / 2023年9月18日 20時0分

産業自動化の基盤となるテクノロジーのひとつ“マシンビジョン”は、産業機器に視覚機能を与え、視覚情報をもとに判断する機能を付与する技術。主に、産業ラインでの視覚検査や欠陥検出、製品の識別などに活用されます。

近年では、マシンビジョンとAIが高度に統合され、製品の品質管理のための目視検査の分野などでは、AIによる目視検査が拡大中です。

そんななか、台湾に本社を置くアドバンテックが、高速画像入力とAIマシンビジョン技術に特化した北米の企業であるBitFlow, Inc.(以下、BitFlow)の株式を100%取得し、子会社化しました。

BitFlow子会社化の背景

アドバンテックは、IoTインテリジェントシステムと組み込みプラットフォームの分野におけるグローバルリーダー。IoT・ビッグデータ・AIのトレンドを取り入れるため、産業用IoTプラットフォームを展開し、顧客の産業チェーンを支援しています。

これまで同社では、主に従来のマシンビジョン機器のアプリに焦点を当て、生産検査の基本的なニーズを満たすために産業用グレードのカメラとフレームグラバーカードを提供してきました。

しかし、先端半導体製造や医療用画像処理など、業界がハイエンドのマシンビジョンアプリケーションに移行するにつれて、アドバンテックは、高精度の高度なビジョン検査の要求を満たすために、よりハイエンドの画像取得製品を補完する必要があったといいます。

アドバンテックでは、AIカメラ、エッジAIシステム、AIサーバー、専門アプリケーションソフトウェア(iApp)などのソリューションを開発。AIのスマートアプリケーションと地域製造業のトレンドが成長を続けていることを背景に、今回のBitFlow子会社化に至ったといいます。

BitFlowの強み

BitFlowは、1993年に設立された北米におけるハイエンド画像キャプチャ・ソリューション・プロバイダー。高速画像取得技術に特化しているだけでなく、カメラインターフェースの設計・製造において長年の経験を保有しており、ハードウェアとソフトウェアの統合サービスで、フィールドアプリを展開する顧客を継続的に支援しています。

BitFlowの画像キャプチャ製品は、主に半導体製造やライフサイエンス産業で使用されており、バッテリー製造や食品選別産業でも比較的高い市場シェアを誇ります。

AIとイメージング分野における市場の成長と相乗効果の創出へ

アドバンテックは、BitFlowの高速画像入力技術を通じて、先進的な産業用コンピュータビジョン製品と市場の提供を拡大し、AIとイメージング分野における市場の成長と相乗効果をさらに生み出すことを期待しています。

また、BitFlowは、製品に“Made in USA”を採用していることから、北米全域のAIソフトウェア開発と高精度ビジョン検査市場において、アドバンテックのプレゼンスをさらに強化することも期待されています。

より効率的なGPUコンピューティングとAIビジョンアプリを実現

今後は、BitFlowの支援により、ハイエンドの外観検査製品ラインを補完し、より効率的なGPUコンピューティングとAIビジョンアプリを実現する方針。最終的には、グローバルでトップ3に入るAIビジョンリーダーを目指します。

両社の合併後、BitFlowの製品R&Dチームとアドバンテックの北米事業開発チームは、AIビジョン市場向けの製品とソリューションの開発で協業。販売とアフターサービスは、アドバンテックのグローバルネットワークとAIおよび画像処理製品ラインに統合されます。

参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000092.000073476.html

(文・Higuchi)

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