【レビュー】深センの鲜区科技が開発、約40万円の安価な“自動ヤキソバ炒め販売機”を試してみた
Techable / 2023年12月12日 12時0分
人件費の上昇が続く中国では、さまざまな企業が調理ロボットを開発している。深センの鲜区科技は、40万円ほどと安価な、麺類をその場で炒める自動販売機を発売。
深圳の街なかで屋台と組み合わせて営業していたので、筆者が試してみた。キャッチコピー上では1分で焼きそばが出来上がるとあるが、実際に注文してから完成まではもう少し(90秒ほど)かかった。
全自動調理だが、まだ横でスタッフが必要な精度さっそく中国のスマホ決済で購入すると、マシンが稼働を開始。まず油を熱し、麺や具材を投入していく。ロボットハンドで炒めながら調味液などを加え、配膳まで自動で完了する。
なお中国の電圧は220Vなので、電気による調理でもパワーがある。
1分で出来る自動焼きそばマシンあった
試してみた
かなりの力技
横に誰かついてないと、まだダメかな pic.twitter.com/DAfJKxwsC6
— 高須正和@ニコ技深センコミュニティ Nico-Tech Shenzhen (@tks) September 29, 2023
提供後の水洗いも自動だが、多少麺がこぼれたり、蓋の閉まりが甘いところなどがあり、まったく無人で営業するのは向かない。機械を複数台置いて一人の人間が見ることや、別の屋台と組み合わせてメニューを増やすことは可能なので、使い方を工夫すれば実用レベルと言えるだろう。
今年11月15~19日に深センで開催されていた中国ハイテクフェアでも、鲜区科技はブース出展しており、多くの人だかりができていた。調理スキルのない人間でも食事の提供ができるので、イベント会場等での使い勝手は良さそうだ。
なお麺や具材は筐体内で冷蔵されていて、1つのマシンで6種類までのメニューを提供できる。用途としては社員食堂、イベント会場のほか、病院や駅の待合など、専門の調理人が置けないスペースを想定している。
1台あたりの価格は40万円程度(20万8000元)と非常に安く、最小3台から導入可能。10台以上だとさらに本体価格が割引される。調味液や麺も同社が提供するので、ある程度の台数を同時稼働させたほうが効率が良いだろう。
同社は、一日106食程度を提供し、電気代や材料費、メンテナンス代を抜いたモデル利益は1台あたり10万元(200万円)を超えると見積もっている。
鲜区科技
(文・高須正和)
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