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“電力の自給自足”をもっと手軽に。アフリカの電力供給に活用されるコンパクトソーラーとは

Techable / 2023年12月13日 20時0分

世界的な脱炭素、電力需要の拡大などにともない、再エネへの関心が高まっている。一方、本格的な発電機の導入には、まとまった費用がかかるため、手軽かつ安価に再エネが活用できれば嬉しい。

そこで、今回紹介したいのがアフリカ・ケニアに拠点をもつスタートアップGreenlight Planetが手がけるコンパクトなソーラーシステムだ。

手軽に電源を自給自足、アフリカの電力需要に応える

Greenlight Planetは、オフグリッドソーラーなどの開発・販売に取り組むスタートアップ。2009年にソーラーランタンの開発事業を米国シカゴで創業し、インドで販売を開始。2014年にケニアに拠点を設立したことがアフリカ進出の一歩となった。(参考:JETROレポートより)

オフグリッドとは、電力会社の送電網(グリッド)に繋がずに、電気を自給自足する状態のことを指し、近年は非常用の電源供給方法としても注目されている。

同社は、手ごろで使いやすいオフグリッドのソーラーシステム「Sun King」シリーズを展開。手のひらサイズから家庭電力が賄える本格的なものまで、多岐に渡る製品展開でさまざまなニーズに応える。

なかでも小型サイズのソーラーシステムは、軽量で組み立て・取付けも簡単にできるのが魅力だ。

この小型LEDライトスタンドは、350mWの太陽光パネルがライトスタンド本体に組み込んである。日中に充電しておいて、夜に発電することが可能だ。USB充電でも使える。明るさは50Lumen(10W以下)で、最低限の需要に応える仕様。

小型でもワンランク上になると、パネルが別付けで出力W数も3つのレベルから選択でき、屋根や室外にパネルを設置して使うことも可能に。パネル自体が蓄電池のように電気を貯めておけるため、一般的な日本の太陽光パネルよりもはるかに利便性が高いようにも思える。

リモコンでON/OFF操作も簡単。充電容量を確認しながら明るさも調整でき、ユーザーの利便性にもフォーカスしている。

オフグリッドで数歩先を行くGreenlight Planetの再エネ

同ブランドのソーラーシステムは、いずれのタイプも簡単な接続で利用可能。電力会社や施工業者を介す必要がないことから、複雑な送電線の仕組みや料金体系などに煩わされない気軽さが嬉しい。

電力会社の送電線を必要としない、いわゆる“オフグリッド”と呼ばれるタイプは、簡単に自立・自給型の再エネ導入が実現しやすく、アフリカでは貧困層が電力にアクセスする手段としても10年程前から注目を集めている。

ケニアの再エネ比率

アフリカでは、まだ電気が使えない地域も多いなか、ケニアは群を抜いて高い再エネ比率を誇る。もともと電気が未開通だったことが、かえってオフグリッドのソーラーシステムの導入を容易にしたといえるだろう。

小型サイズで簡単に導入できるGreenlight Planetのソーラーは、アフリカの電力ニーズに応えるだけでなく、日本や欧米などの先進国においても容易な再エネ導入の手段となり得る。

すでにアジアでも、数種のSun King製品が緊急電源やアウトドアの電源として、Amazonなどネット通販に登場しているようだ。単なるコンパクトな電源を超えた、スタイリッシュなデザインがインテリアにこだわりたい層のニーズにも応える。

消費者、商品開発者として、あるいは投資の対象としても、今後のGreenlight Planetの展開が気になるところではないか。

参考元・引用元:
Sun King
KENPRO
Amazon

(文・MI001YOU)

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