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アフリカ発のフィンテック企業“Flutterwave”がグローバル進出。アフリカのデジタル推進の一助へ

Techable / 2023年12月30日 14時0分

アフリカの経済発展とデジタル化を推進する重要な役割を果たしているのが、2016年にナイジェリアで設立されたフィンテック企業「Flutterwave」である。今回は、決済ソリューションをグローバルに展開するFlutterwaveの取り組みと、その影響について解説していく。

アフリカの大手決済企業Flutterwave

Flutterwaveは、アフリカ全土に決済ソリューションのサービスを展開し、中小企業を中心に広範な支援を提供している。オンライン決済、多通貨での国際決済、無担保ローンなど、多様な金融サービスがその特徴だ。

同社のプラットフォームは、これまでに5億5,000万件以上のトランザクションを処理し、合計で320億ドル以上の取り引きを支援した。Uber、Airpeace、Bamboo、Piggyvestなど、200万以上のビジネスにサービスを提供している。

米国・アフリカ間の送金を可能に

Flutterwaveの最近の進展として、アメリカの13州で送金ライセンスの取得と、29州での送金アプリ「Send App」による送金サービスの提供開始が挙げられる。この事例は、アメリカとアフリカ諸国、そのほかの国との間の送金を可能にするというものだ。

これまでの「米国とアフリカの間で送金することが困難」というアフリカのディアスポラの悩みを解決し、同社の規制対応能力の拡充と、サービスの安全性・信頼性の向上に寄与したという。

また、Microsoftとの提携により、多くのの中小企業が同社のクラウドおよびAI技術を利用できるようになった。この技術活用により、Flutterwaveは支払い処理能力の向上、新しい金融製品やサービスの開発、新市場への進出を目指す。

フィンテック業界における影響力

アフリカのフィンテック業界は、過去数年間で劇的な成長を遂げており、Flutterwaveはその中心的な役割を担っている。

同国ではデジタル化の進展に伴い、特にオンライン決済の需要が高まっており、Flutterwaveはこのニーズに応えるための技術とサービスを提供している。

アフリカ大陸におけるデジタル決済の普及は、経済の透明性を高め、資金の流れを効率的にすることに寄与も大きい。

さらに、コロナウイルス感染症のパンデミックにより、非接触型決済の重要性が高まったことも、Flutterwaveのサービス拡大に追い風となっている。

同社のプラットフォームは、ビジネスオーナーが顧客との取り引きを安全かつ迅速に行うための手段を提供し、特に中小企業のデジタル変革を支援に大きな役割を果たしている。

将来への展望と日本市場での期待

近年導入されたデジタル外国為替ソリューション「Swap」により、Flutterwaveはユーザーに通貨変換の機会を提供している。会議参加費の支払いや航空券の購入など、さまざまなニーズにも対応しているのが特徴だ。

Flutterwaveは、アフリカと世界の金融システムの間のギャップを埋め、アフリカの経済発展に貢献している。

現時点で日本から「Swap」を利用することはできないが、日本市場におけるサービス提供の可能性は高まっている。日本市場においても、Flutterwaveの技術とサービスが新たなビジネスチャンスを創出し、デジタル決済の普及を加速させることが期待されている。

参考・引用元:
Flutterwave 公式サイト
Send App 公式サイト

文・Alley(有吉隆浩)

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