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店舗の余剰食品を、手頃な価格で消費者へ提供。“食品廃棄の防止アプリ”を展開するデンマークのToo Good To Go

Techable / 2024年1月5日 18時0分

Too Good To Goは、消費者と企業の食品廃棄物への取り組み方に革命を起こしている企業だ。

デンマーク・コペンハーゲンを拠点とするこの企業は、余剰食品廃棄という大きな問題に立ち向かうことを使命として設立され、瞬く間にヨーロッパのフードテック分野の重要なプレーヤーとなった。

余った食品を手頃な価格で消費者へ提供

Too Good To Goは、設立者のLucie Basch氏を中心とするパッション溢れる人々によって2016年に設立された企業。レストランやカフェ、食料品店の余剰食品を割引価格で消費者に提供するプラットフォームを構想し、質の良い食品が埋立地行きになるのを防ぐことに取り組んでいる。

このプラットフォームは、余剰食品を抱える企業と、環境問題にインパクトを与えたいと願う消費者の架け橋となっている。

ユーザーはアプリを通じて、まだ食べられるが定価では販売されない食品が入った“Magic Bags”を見つけることが可能。これにより、食品廃棄を減らすだけでなく、消費者が地元のお気に入りの店の食事を手頃な価格で楽しむことができる。

ユーザーフレンドリーなアプリとグローバル展開

Too Good To Goのインパクトの核心は、ユーザーフレンドリーなモバイルアプリだ。このアプリを使えば、ユーザーは数回タップするだけで、余剰食品を提供する近隣の企業を閲覧したり、Magic Bagを購入したりして、食品廃棄問題に貢献できる。

本国デンマークでの成功は、すぐに世界的な拡大につながった。Too Good To Goは現在、ヨーロッパの複数の国で運営されており、何百万人ものユーザーと地元企業を結びつけている。

環境への影響とサステナビリティへの貢献

Too Good To Goは、消費者や企業にとっての経済的利益だけでなく、環境にも大きな影響を与えているという。

たとえば、余剰食品を回収して消費者に還元することで、埋立地での食品分解に伴う温室効果ガスの排出を大幅に削減している。

この持続可能性への取り組みは、経済的責任と環境的責任の両方を優先するビジネスを求める消費者の声の高まりと一致しており、サステナブルな企業としての価値を高めている。

ミッション主導のアプローチ、ユーザー・エンゲージメントの重視、そして重要な社会問題への取り組みによって、Too Good To Goはヨーロッパのフードテック業界における道標となっている。

リーチと影響力を拡大し続ける同社は、今後も社会が食品の消費と廃棄にどのように取り組むかという課題に、テクノロジーを活用して向き合う姿勢だ。

参考・引用元:Too Good To Go 公式サイト

(文・Techable編集部)

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