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2分でバッテリー交換可能。インドの電動三輪タクシー「Eリキシャ」対応“交換所ネットワーク”で利便性UPへ

Techable / 2024年1月20日 18時0分

インドでは自動の三輪タクシー、通称“オートリキシャ”の台数が大幅に増え、観光地間の移動に利用されてきた。

最近は、電動タイプの三輪タクシー“Eリキシャ”が登場し、新たな交通手段として注目を集めている。Eリキシャはバッテリー交換式で高効率なモビリティ。ガソリンよりもコストがかからず、排気ガスを出すこともない。

しかし、インドでは充電ステーションの配備が追いついておらず、Eリキシャ利用の普及に弊害が生まれているという。

そんななか、インドのBattery Smartは、デリー首都圏を中心に電動二輪・三輪車用のバッテリー交換所のネットワークを構築している。

2分でバッテリー交換が完了するステーション

2019年に設立されたBattery Smartは2020年に最初のバッテリー交換ステーションを立ち上げ、その後インド最大とされる電動二輪・三輪車のバッテリー交換所ネットワークにまで急速に成長した。

同社が提携するバッテリー交換ステーションでは、ドライバーに有料で高効率・高耐久の軽量リチウムイオン・バッテリーを提供している。

バッテリー交換にかかる時間はおよそ2分。ドライバーの待ち時間を削減できる。また、走行時間がおよそ2倍になるため、ドライバーはこまめにバッテリーを充電する手間から解放され、出先でより多くの時間を過ごせるようになるという。

Battery Smartを利用したドライバーからは「利用してから収入が2倍になった」という声もあがっている。

オーナーはアプリでバッテリー交換所を管理

Battery Smartは地元企業と提携して、小さな町から大都市までの高密度のバッテリー交換所ネットワークを確立している。

バッテリー交換所は基本的にフランチャイズモデル。Battery Smartは、交換所に必要なハードウェアやテクノロジー、モバイルアプリの使用方法の説明、運営ノウハウの訓練などを交換所のオーナーに提供する。

バッテリー交換が行われるたびに、Battery Smartからオーナーへ定額料金が支払われる仕組みだ(残った金額がBattery Smartの収益)。

オーナーはアプリを使用してバッテリー交換所の管理、収益追跡、支払い処理などの日常業務を行うことが可能。専門家の指導と24時間年中無休のサポートも受けられる。

Tier-1、Tier-2、Tier-3の都市にわたるバッテリー交換サービスの広範なネットワークを活用して、全国規模に事業をスケールアップすることもできる。

2025年までに顧客10万人を目指す

Battery Smartは急速な成長を遂げ、25都市で600以上のバッテリー交換所ネットワークを構築し、1200万回以上のバッテリー交換を完了している。

2023年、同社はプレシリーズB資金調達ラウンドで3300万ドルを調達した。調達した資金を活用して、顧客ベースと地理的プレゼンスを拡大し、2025年までにネットワーク上の顧客10万人を目指すという。今後もBattery Smartの成長に期待していきたい。

参考・引用元:Battery Smart公式サイト

文・Alley(有吉隆浩)

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