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現地法人不要、外国企業が中南米の通貨で決済。ブラジルフィンテック企業PagSeguroの取り組み

Techable / 2024年1月18日 18時0分

PagSeguroはブラジルのフィンテック企業。中南米へ向けて販売する外国企業向けの現地決済ソリューションだけでなく、ブラジルのeコマース、バーチャル店舗、実店舗向けのオンライン決済ソリューションを提供している。

同社はポルトガル、スペイン、トルコ、ギリシャ、ルーマニアに加えて、ブラジルとそのほか16の中南米諸国にてサービスを展開。世界中の販売者が現地の支払い方法と現地通貨を処理し、回収できるようサポートしている。

オンライン決済サービスを展開するPagSeguro

PagSeguroは、両替、手数料、コンプライアンス要件など、国境を越えた送金の手続きを扱う専門家だ。ブラジルのインターネットポータル“UOLグループ”の一員であり、主にオンライン決済ソリューションやPOSデバイスなどを提供している。

同社が提供する決済処理ソリューションでは、外国企業が現地法人・現地銀行口座なしで中南米の通貨・支払方法で販売することができる。月々の分割払い・定期支払いといった調整、APIを通じて処理された支払いの全額または一部の返金も可能だ。

また、現地通貨でブラジルのフリーランサー、パートナー、サービスプロバイダーに支払いを送信できるソリューションも提供。なお支払いは、ブラジルで2番目に大きいデジタル銀行とされるPixまたはPagBankを通じて送金される。従来の銀行手数料は不要で、数分以内に取引できるのが魅力だ。

スマート決済端末「Moderninha」シリーズを展開

PagSeguroは、クレジットカードやQRコード、デジタルウォレットによる支払いを迅速に受け取れる決済端末「Moderninha」も展開している。

「Moderninha Smart 2」は4GチップやBluetoothを搭載しており、Wi-Fi接続も可能だ。またタッチスクリーンや内臓カメラを搭載。店舗は複雑な作業をすることなく、売上や製品在庫の管理、顧客の管理などをアプリケーション上で行える。

PagSeguroの取り組みは、小規模ビジネスの成長を支える基盤として機能している。同社の動向は、ブラジルのデジタル経済発展において重要な指標となるだろう。

参考・引用元:PagSeguro 公式サイト

文・Alley(有吉隆浩)

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